菜の花や月は東に日は西に。

​​今日は電話もネットも、夫のかかりつけ医も全く繋がらないか、運良く何とか繋がっても『今は申し込み受け付けられません』の繰り返しで結局町内会を通して申し込んだ集団接種会場での夫（７０歳以上）のコロナワクチン一回目の接種日でした。
その時は国や道、市町村に割り当てのワクチンに未だ余裕があって三週間後の二回目も大丈夫だと思いますが、私と息子の時は延々と『ワクチンが足りませんので予約不能』が確実でしょう。

一方で貴重なワクチンを冷凍庫や冷蔵庫のコードが抜けていたとか、機械に不具合があったとか、温度が上がり過ぎて等の人的理由で廃棄されている不条理は『マニュアルや取り説だけで実際に人の目と体感と記録を三十分か一時間おきに何度も通さないから、かかる事態になっても何時間も気付かない』。
『変な所に人件費や経費をケチるな』。
『国民の命に係わる事は、それほど軽視出来る事なのでしょうか』。


回りの雰囲気を悪くするか、何かやらかす夫なので、確実に送迎バスに乗るまで指定の場所に付いて行くと言う私に『俺はそこまでモウロクしてない』とノタマウ夫。
相変わらず腕の捲りやすいTシャツを『これでイイのか』とイチイチ私に聞いて『ジャンパーはどうしよう』と、暑いか寒いかの判断も朝から晩まで天気予報を五・六回見てる割りに目視と体感、風向きで判断出来ない救いようのない全部私に丸投げバカ夫の何処がモウロクしてないのか

『それならキッチリと、独りでワクチン打ってらっしゃい』
『ワクチン打って来ないと家に入れないから』と負けずに返す私。
『回りの人に迷惑だから、マスクしていてもクシャミ出し放題にしないでね』
事前に配られた当日持参する物（運転免許証か健康保険証）、お薬手帳、問診票も絶対に夫は予め前日に用意して確認するなど当たり前の事を間違ってもやらない識字能力も大幅欠如の不出来夫。
夫が冊子を眺めたら一度で即内容を理解し同時に認識できる文章読解能力は全く無いが本人は『そんなの紙見れば分かる』と変なプライドで嘯く（うそぶく）。
で、その紙を全く見ようともせず気が付けば独りで行った夫。

数時間後、帰ってきた夫に玄関で問うた。
『ワクチン打ってきたの』
『打ってきた』。
持たされた書類を見ると、接種した事が分かりましたが相変わらず外から帰ってもウガイも歯磨きも手洗いもせず、言うだけ無駄。
『俺、マスク忘れて行った』と嘆きの岩みたいに嘆くので『どうしたの』と聞くと係の人がくれたそうです。
私、亡き姑体験、息子の育児体験で必ず予備を持って歩くので『人の言う事何も聞かないから、そうなるの』。
『アンタ独りの為にバスで会場に行く回りの人に迷惑掛けられないから次回は必ずマスクして行くの』。
殆ど小学生低学年の忘れ物レベル。
イイトシ晒して宅の夫くらいな者で、係の方、お仕事とは言え雑事を増やして本当に申し訳ない。

それでは。
（おわり）

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