内田謙一郎 Gori サッカー日記

学生たちに触発されて久しぶりにブログを書こうと思いました。こうやってサッカーのブログを書くのは現役引退以来なので、10年ぶりです。最後にこのブログを書いたのも震災時の2011年だったので、7年ぶりにブログを書きます。

3年半前の2015年5月から宇都宮→東京への転勤をきっかけに早稲田大学ア式蹴球部のGKコーチをやりはじめた。その時に入部してきた1年生がいよいよ卒業。

大学選手権が終わったけど、今の正直な僕の思いはあと2試合、一緒に戦いたかった。それ以上もそれ以下もないな。

2018年、小島、根木という2人のGKが卒業をしていく。

優等生と雑草魂。

傍から見るとそう見えるけど、2人とも大学で相当苦労した。しかし2人とも本当に腐らずやり続けてくれた。だから本当であればどこかで成長スピードが止まったり、ゆっくりになったりするのだが、この2人に関しては毎年本当に成長が止まらなかった。

根木は都内の私立高校から受験で入学し、8月くらいにランテストに合格。夏合宿でGK練習開始するも怪我で途中離脱。当時は気持ちはわかるが、本当にプレー大丈夫かな？と思ったが、案の定、なかなかうまく行かないところから開始。でも本人のすごいのはそれをわかった上での努力の量、そして何よりも吸収しようとする力。

たぶん、毎年のように入部してくる選手からアドバイスをもらえるGKは中々いないし、根木自身もそれを受け取ろうとしている。得意なプレーは1vs1．至近距離からのシュートストップは本当に強いし、本人も自分の得意な形があって、認識しているはず。ちなみに、苦手なプレーはリフティング。。。

しかし、毎年のように優秀な選手も入るので、なかなか序列が上がらなかったのも事実。でもこの2年間はGKリーダーの1人として、日々の練習を考え、実行に移してくれた。説明が口下手なところは多々あり、1回聞いただけでは練習の内容が良くわからなかったこともあったけど、でも一生懸命さは良く伝わる選手だった。

今年の最終節の法政大学戦。前日練習前に監督の外池さんと蓮川から先発GKの話しをしてきたときに、根木を反対したのは俺だった。でも前日練習を見たときに本人の顔つきや本人のプレーの充実感、それをサポートしている小島を見たときに、これだったら行けるだろうと思ったし、心を動かされた感じだった。何かあの最終戦の前日の夜は自分のことのように眠れなかったのをよく覚えている。

実際に西が丘でのプレー、法政の決定機を2本止め、前半を最小失点で乗り切ったとき、本当に根木を先発起用して良かったと思ったし、本人のプレーは今まで努力してきたものが全て出たと思う。きっと根木にとって自信がついただろうし、一生忘れられない時間をすごせたのでは？と思った。

リーグ優勝を決めたときに小島・根木・俺の3人で写真を撮ったときには根木はスタンドから写ったけど、最終節グランドで3人で撮った写真は忘れられないな。



本当に努力することの重要さをみんなに教えてくれたし、こういう姿というのは間違いなく後輩GKたちが受け継いでくれるはず、、、。根木と小島がこの2年間作り上げてくれたGKチームってそういうチームだから。本当にありがとう！

長くなったので、今日はここまで。。。