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テーマ:DVD映画鑑賞(13978)
カテゴリ:映画
![]() ホワイトナイツ 白夜 バレエを鑑賞したら思い出した映画。まだ冷戦まっただ中の1985年ABT(アメリカン・バレエ・シアター)の人気ソリスト、ミハイル・バリシニコフ主演、当時辣腕タップダンサーとしても人気のグレゴリー・ハインズ共演の「ダンサブルなポィリティカルサスペンス」という印象を受けた作品。 当時ロシアに存在した社会主義国ソビエト連邦から自由を求めて亡命した、バレエダンサー、ニコライ・ロドチェンコを本人も1974年に米国に亡命し、実際に名ソリストのミハイル・バリシニコフが好演。ハーレム育ちでベトナム戦争に徴兵され、その政策に反対し脱走してソ連に亡命したタップダンサー・レイモンドを名タップダンサーでもあるグレゴリー・ハインズが見事に演じる。 もし、西側に亡命したトップバレエダンサーの飛行機がシベリアに墜落したらどうなるのか、という話を基本としたものは冷戦時代の産物と言えるが、そんな政治的な話とダンス映画の魅力を融合させた脚本(「冬のライオン」の名脚本家ジェームズ・ゴールドマン氏の卓越した才能が光る)、スタイリッシュな映像も魅せながら、サスペンスのおもしろさも魅せたティラー・ハックフォードの演出。主演二人の他に名演技を魅せる脇役(イザベラ・ロッセリーニ、ヘレン・ミレン、イエジー・スコリモフスキー)と作品としても完成度は高いと思う。 ロケに関してはロシアの部分はフィンランドの首都ヘルシンキで撮影し、観光映画と称してサンクトペテルブルグ(当時はレニングラード)で撮影したものを組み合わせたらしい。 あ、ダンス映画としての魅力は中盤のダンスシーンに集約されるかな。 名コレオグラファー・バレリーナのトワイラ・サープの振り付けによる David PackのProve Me Worngに併せて踊るダンス。ダップとバレエの 組み合わせが素晴らしい。 David Pack's Prove Me Wrong Performed by Mikhail Baryshnikov and Gregory Hines 1985年アメリカ映画 監督・製作 ティラー・ハックフォード 脚本 ジェームズ・ゴールドマン 撮影 デイビッド・ワトキン 音楽 ミシェル・コロンビエ 主題歌 ライオネル・リッチー(Say You Say Me) 挿入歌 フィル・コリンズ and マリリン・マーティン(Separate Lives) 主演 ミハイル・バリシニコフ グレゴリー・ハインズ イザベラ・ロッセリーニ ヘレン・ミレン イエジー・スコリモフスキー ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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とっても懐かしい映画ですね。バレエ好きの姉の影響で、見ました(見せられた・笑)。内容はすっかり失念してしまいましたが、こちらを拝読して思い出しました!そうそう、グレゴリー・ハインズがとても良かったですよね。バレエに無知な私でも、バリシニコフの踊りに、ただただ圧倒された記憶が残っています。
(2009.02.06 08:00:32)
kadryoさん
>20年ほど前に観ましたが、感動のラストが… > >いい映画でしたね♪ ----- そうですね。(^^)絶妙なタイミングでSay You Say Meがかかりますものね。ダンスシーンは冒頭部の「若者と死」を含めて圧巻ですね。(^^) (2009.02.06 18:50:32)
Tea316さん
>とっても懐かしい映画ですね。バレエ好きの姉の影響で、見ました(見せられた・笑)。内容はすっかり失念してしまいましたが、こちらを拝読して思い出しました!そうそう、グレゴリー・ハインズがとても良かったですよね。バレエに無知な私でも、バリシニコフの踊りに、ただただ圧倒された記憶が残っています。 ----- グレゴリー・ハインズがDavid Fosterのオリジナル曲Tap Dance似合わせて踊るシーンも圧倒です。 バリシニコフはキーロフ劇場バレエ団の最高のソリストでしたからね。ルドルフ・ヌレーフ、ウラジミール・マラーホフ等アレクサンドル・プーシキンのお弟子さんは最高のソリストであると思います。 (2009.02.06 19:04:40) |