カテゴリ:映画・ドラマ
今年1月期ドラマの中で最も話題になっているのが
「不適切にもほどがある」(24・TBS)だ。 宮藤官九郎さん脚本、阿部サダヲさん主演の名コンビ。 ![]() ただ個人的には観賞リストには入れてなかった。 ぶっちゃけ、宮藤官九郎さん作品でハマったのは 「あまちゃん」(13・NHK)くらいなもんでね。 ちょっとクセ強いもんね。 彼の出世作の「木更津キャッツアイ」(02・TBS)も ヒットした「タイガー&ドラゴン」(05・TBS)も 名作との評判の「俺の家の話」(21・TBS)も観てない。 だから阿部サダヲさんもあまり観てない。特にコメディは。 「彼女がその名を知らない鳥たち」(17・クロックワークス)は 観たが、あれはシリアスな阿部サダヲさんだった。まあ彼も ちょっとクセ強いもんね。 てなことで、まあ「不適切…」はそんなに期待してなかった。 だが初回にこれだけインパクトある連ドラは久しぶりだった。 中でも、突然歌いだすミュージカルの演出ね。爆笑したわ。 これ実は名作のオマージュでは?という説がある。 それは「ふぞろいの林檎たちⅡ」(85・TBS)。 山田太一さんの名作に、そんな突然ミュージカル!みたいな場面… あったわ。 詳しいシチュエーションは忘れたけど、中井貴一さん演じる 仲手川が空想するシーンで「ぼくはダンサーになりたい」と 突然踊りだす。これって山田太一さんの脚本では異色よ。 各話のサブタイトルも「頑張れって言っちゃダメですか?」と 「ふぞろい」風。宮藤官九郎さんは昭和45年生まれの54歳。 やっぱり山田太一さんにも影響受けてたんだなー。 クドカン、見直したぜ! そう思えば、山田太一さんバリに、登場人物のキャラクター設定が リアリティがある。阿部サダヲさん演じる小川市郎は 昭和10年生まれの中学校の体育教師。いたなー、あの頃は。 彼がバスでタバコ吸ってるシーンには久しぶりにひっくり返った。 でも『昭和』って、電車(当時は汽車か?)にも、街の至る所にも 飛行機にすら灰皿があって、男性全員(は大袈裟だが)タバコ吸ってた。 オレも吸ってた。 『地獄の小川』と呼ばれる小川市郎先生は野球部の顧問で 部員が失敗すると尻バット(今は死語だわね)で叱咤する。 いわゆる体罰教師。だが『昭和』では『熱血教師』と呼ばれてた。 マッチ(近藤真彦さん)に憧れる『ムッチ先輩』こと 秋津睦実もナイスキャラ。これを今が旬の磯村勇斗くんが 演じてるんだから、キャスティングもいい。さらに! 河合優実さんも出ているのだ! そう。オレのイチ推し(割りと沢山います)若手女優No1。 しかも雰囲気が『昭和』。山口百恵さんに雰囲気が似てるし。 この作品でも”いい味”出してる。既に実力派だが、人気も出るな。 「不適切…」はコメディだが、時代への風刺が効いた挑戦作だ。 早くも2024年を代表する作品になりそう。あとはタイムスリップを どう回収するのかなーと思うけど、そこはクドカンの腕の見せ所だね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024.02.26 08:03:50
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