カテゴリ:「ええっ!?」と思うこと
「どうしてこの国のひとは!」とあまりにも秩序の正しい日本に生まれ育ったのでいつもこんな言葉を口にしてしまいます。
日本の常識は本当に日本列島でしか通用しないこと、私が持っているその一般常識はこの国の常識ではないということを理解しないと、この国で気持ち良く暮らせないことはわかっていても、つい文句が出てしまいます。 いつものことです。 主人が電話を相手に怒鳴りまくり、けんかをしています。 主人は自分でビジネスを営んでいるので、自宅で携帯電話とPCで仕事ができるのです。 今日のけんか相手は、カード会社ではなく、カード決算を取りまとめる会社の社員です。 例えば、A会社の商品をお客さんがVisaやMasterカードを使って購入します。 VisaやMasterなどのそれぞれのカード会社を取りまとめるBという会社から まとまったお金がA会社に振込みされるのです。 うちは商品をお客さまに売っているので、お客さまはVisaなど各カードで うちの商品を購入します。 20人お客さまが商品を購入したら、後日この20人がカードを使って購入した金額をB会社がまとめてうちの銀行口座に入金するのです。 そこのB会社のあるヒラ社員から金曜日電話がありました。 「会社のアドレスはワイオミン州になっている!あなたはワイオミンに住んでいない!」 「僕の会社はワイオミン州にある」 「この電話(携帯)の番号は違う州だ!(なんだか怒っている)」 「僕はペンシルバニアに住んでいる。会社はワイオミンや他の州にもある。それがどうした?」 「お客がワイオミンに電話してもあなたの所在がわからない!」 「お客の電話はオペレーターを経由してこの電話(携帯)につながる、何か問題か」 「入金金額6000ドル(70万)は300日こちらで預かる」 「何でそんなことができるんだ?今までカスタマークレームは1度もない」 「あなたはワイオミンにいない!」 「はっクレーム例を1本あげてみろ!クレームもないのに人の金をどうしてお前が300日も 預かるんだ?!レポートはあるのか??」 「300日入金はできない!」 「You! Asshole!!(くそったれ!)スーパーバイザーを出せ」 どうして会社のひとりのヒラ社員が自分の独断と偏見でこんなことができるのでしょうか?? 「300日支払い差し押さえ」というルールは、詐欺のようなことでお客さまからのクレームや裁判、FBIからなど、レポートによっぽどの理由が必要です。 この社員はレポートも持っていません。上司は何をやっているのでしょうか?! ただ、「携帯電話の番号(ペンシルバニア州)と会社のアドレス(ワイオミン州)がちがう」という理由で、はじめからひとりで怒って電話をしてきたのです。 相手が電話を切ってしまったので、主人はさらに憤慨し、その会社へ電話をかけていました。 事件は金曜日です。この問題のフィックスは来週になってしまいます・・・。 こちらのカスタマーサービスは日本のように早くオペレーターにつながりません。 「プレス1~プレス7(1のボタンを押してください・次に・・)」と案内レコーダーのガイドに従って7回くらいボタンを押さないと、オペレーターにたどり着きません。 カスタマーサービスはアメリカから日本は学んだのに信じられますか? アメックス(アメリカンエクスプレス)のゴールドやプラチナカードを持っていても、 一般のアメックスカードとカスタマーコールセンターの電話番号は同じなのです。 日本のように「ゴールド専用デスク」など存在しないのです。 どの会社も、ボタンを何回押し終わっても、オペレーターにすぐにはつながらず、 同じ音楽を電話で何十分も聞いていなければなりません。 PC、インターネットのトラブル、カードトラブルなど電話をかけて解決を促すものは、問題解決までに3時間以上かかります。 オペレーターでも、たらいまわしになるからです。 こんなこともありました。 主人が加入している保険会社(健康保険)に結婚した私を追加しようと電話をし、 「加入しているプランの確認をしたい」と問い合わせると、たらいまわしになりました。 その会社のWEBサイドには新規加入の電話番号は掲載されていても、加入後のプランの確認はどのページにも掲載されていないので、1日3-5時間オペレーターと電話のやり取りです。 「ここのセクションではありませんのでこの電話番号に・・・」 1週間で聞いた電話番号の数は14です。 私は日本人なので信頼できる企業何かにつけて信頼というものがとても大切に思います。 「こんな会社の保険に入っていたら、交通事故の時全く支払われないよ!オペレーターがあなたの加入プランを見つけられないのだから、あなたが事故に遭おうと病気になろうがこの会社はどうでもいいと思っているんだよ!解約して別のに入ろうよ!」 と私は冗談じゃない!と思い、意地になって主人を説得していました。 主人は5年間もこんな会社に支払っていた悔しさもあり、オペレーターに 「僕の加入しているプランを探せ!!」と意地になっていたのです。 (結局わからない) 国民健康保険制度はアメリカにはありませんので、アリコなど各保険会社から個人がプランを選んで保険を買います。(相場は1月/400ドルー800ドル以上バカ高いです)生命保険はまた別にあります。 笑い話もあります。 主人のPCのトラブルがありました。(PCトラブルはうちの死活問題です) カスタマーセンターに問い合わせ、長い時間待たされやっとオペレーターにつながり、 「~こうなっているんだが、なぜだ!?」と聞いたら、 オペレーター「Way(どうしてだ)」 「何でお前が聞くんだどうしてだ?とわざわざ電話して客が聞いているんだ!」 オペレーター「I don't Know...、Way?」(わからない・・どうして?) 主人の頭にはカーッと血が上り、顔が真っ赤にして電話に怒鳴りまくっていました。 それからPCを替えました。 最初に商品を選ぶのではなく、各PC会社のカスタマーサービスに電話をかけまくって、サービス内容や速さを確認して現在は「エイリアン」というのを使っています。 主人の電話でのけんかは、たくさんあるので、まだまだ思い浮かびます。 そうそう、火曜日にこの問題は解決しました。 スーパーバイザーにたどり着くまでに何人ものオペレーターに事情を説明し、 何時間もかかりました。 スーパーバイザーは「どっちを信用していいのか・・・」と消極的です。 この国には「会社の仲間が社員を守ろう」というかばう姿勢がよくあります。 企業は訴えられたくない、マネージャーは首になりたくないのです。 この国の賠償金額は企業相手だと莫大な金額になることが多いです。 主人はおかしな社員とのやり取りを、オペレーターやスーパーバイザーに訴えるとき、「僕は別にあなたや企業とけんかはしたくない。問題なのはあの1人の社員だ」と、前置きをし話をしていました。 スーパーバイザーには、差し押さえとは別の銀行口座番号を教え、今までのビジネス経歴確認をするよう提案し、確認してもらいました。 「とてもクリアだ!あなたを信じます」と言って、差し押さえを解除してくれました。 私は、このような余計な問題で、その解決のために大変な時間を費やさなければならない、この国のカスタマーサービスのシステム、このようなありえない問題が起こることにうんざりです・・・。 日本と比べたらいけないと思うのですが、日本しか知らないので比べてしまいます。 そうすると、「どうしてこの国のひとは!」とつい文句が出てしまうのです・・・。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
May 29, 2007 01:32:26 PM
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