カテゴリ:「ええっ!?」と思うこと
「ピンポーン」と玄関のベルを鳴らす隣のおじさん。
「10ドルで洗車をする(トラック2台)」との申し出だ。 ペンシルバニア州に住んでいたときも、足の悪い(両足義足)の近所のおじさんが「7ドルで庭の芝刈り、あるいは雪かきをする」と近所のドアをノックしていた。 うちの主人は忙しいので(と言うより、やらない)よく申し出を受けていた。 本当に丁寧な仕事をする。 車の洗車に1時間以上かけ、2台のトラックはピカピカだ。 主人は「ありがとう!」といつも多めに渡す。 日本人的な感覚だと、生活費あるいは小遣いを稼ぐのに顔見知りの近所の家に 「いくら\で手伝います」と40才を過ぎている大人が申し出るだろうか? 「こういうことは “恥” 」こんな感情が出るのは私だけだろうか? 今は慣れたが私は最初、とても同情に近い感情がこの人達に対してあった。 しかし、この「恥」なる感情を持つのはどうやら私だけらしい・・・。 この人達は、1.2週間に1度必ず玄関のドアを叩く。 「いくらで~するよ」と。 私は主人に聞いた。 「日本人の感覚だと世間の目を気にして、お金が無いと思われたくないので 絶対に近所の人からお金をもらったりしないよ。 特にお金が絡むと“恥、恥ずかしい”という感情があるんだよ。」 「ふーん。恥ずかしくないよ。よくあることだよ」 例えば奨学金制度についても、こちらでは 「もらえるもの(お金)はもらってらって当然」 なので、奨学金の申し込みをして、奨学金を多く出してくれる大学を必然的に選ぶ家庭が多いようだ。 この国は日本以上に「学歴社会」なので大学の授業料はとても高い。 私立の大学は年間の授業料が400万を超えるところが多い。 4年間で授業料のほか、寮費や食費を合わせると2000万以上する。 私立の小学校でも年間250万以上するそうだ。 6年間でどんなことが学べるのだろう?!とても興味深い。 そもそも、この国には親の経済的理由による「学力格差」があるそうだ。 Aランクの学区域は税金が高いし、その土地の家の価格も高い。 住める人が集まる。お金が集まる学区域は良い学校ができる。その逆は・・。 うちも子供が生まれるので最近「良い学校、学区域」ということを 気にするようになってきた。 「子供を良い学校に入れたい」と思うのは当然なことであって、私立を選んだら 小学校でも奨学金を申請するのは普通のことのようだ。 うちの主人も大学院は奨学金ですべてタダで通った。 働きながら通っていたので、週末のホテル代、食費もすべて出してもらったそうだ。学費は高いというが、この国の奨学金制度には驚いた 日本ならどうだろう?? 最近、知り合いの子が成績優秀(トップ)なのに経済的理由で、 昼間働いて大学2部(夜間)へ進学した。奨学金も断ったそうだ。 「奨学金もらったら良いじゃない」と思わず言っている自分に驚いた。 ちょっと違うかもしれないが、こちらのホームレスの人はマクドナルドなど店の前で「金をくれ」と周りの人に声をかける。 (ドラッグを買う人が多いので絶対お金をあげてはいけない。食べ物はOK!) 「体格も良いしあなた絶対は働けるでしょう?!」と思ってしまう・・・。 人から金をもらうということに抵抗は無いようだ。 私は新宿、池袋などでホームレスの人から「金をくれ」といわれたことが無い・・・。 うーん・・・と考えてしまう。感覚、価値観の違いというのかな?? ←ワンクリック、どうぞよろしくお願いいたします。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
May 22, 2007 03:02:27 PM
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