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夕方、突然の雷雨。真っ青な空にきれいな入道雲。
そしてそれが一瞬にして黒い雲に覆われたかと思うと、鋭い稲光!大粒の雨に傘もささずに全身に雨粒を受け私は駅の近くのカフェに入った。 「ホット」暖かいコーヒーが真夏の夕立に冷え切った体に心地良く染み渡る。 仕事帰りのサラリーマン。夏休みの高校生たち。 その中に混じってしばらくぶりに旅に出た私は一人用のテーブルに頼んだばかりの飲みかけのコーヒーを載せ、カバンから携帯用の小さなノートパソコンを雨で光った指先で濡れないように用心しながら取り出すと注意深くキーボードを押していった。 しばらくすると二人組みの女性が隣に座り、たわいもないはなしを始めた。 外国に始めていくんだ!英語通じるかな? 私は気の置けない仲間といるととってもわがままなんだ! 時折激しくなる雨音で彼女たちの話はかき消されがちだったが指先に神経を集中しながらも耳はときおり彼女たちの話をひろっていった。 最近、途方もなく疲れきっていた。 体の緊張が夜の眠りを浅くしていた。 そうした緊張も彼女たちの日常を聞いているとなぜかしらすこしだけときほぐれてくるきがする。 途中まで書き上げた文書を外からの明るい稲光が窓を刺したのを合図に保存キーを押して蓋を閉じると私は駅の改札口に向って歩き始めた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2004.08.18 07:09:07
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