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松下一郎のグリーンブレーカーズ

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大谷翔平MVP New! 5sayoriさん

2010.12.01
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カテゴリ:カテゴリ未分類
『本当は危ない有機野菜』・・・宮崎の口蹄疫疫学調査が発表に。
農水省口蹄疫疫学調査チームが11月24日に取りまとめた中間取りまと
めの中から、一部の口蹄疫ウイルスの伝播がどのようにして広がっていっ
たのかという点について、ご紹介
させていただきます。

『近隣へのウイルスの伝播』についての見解

口蹄疫に感染した牛やブタは呼気中やふん尿中に大量のウイルスを排出す
るため、周辺環境がウイルスで汚染される。川南町を中心とする多発生地
域では、多くの発生農場で感染動物を殺処分するまでに長い時間を要した
ことや、牛の百倍~二千倍程度のウイルスを排出する豚にまで感染が拡大
したことで、発生農場の周辺までが大量のウイルスによって汚染されてい
たと考えられる。
また、一部の発生農場においては、近隣に設けられたたい肥置き場への別
の発生農場からのふん尿が搬入されていたことが確認されており、ウイル
スに汚染されたふん尿を介して伝播した可能性がある。
これらのウイルスが飛沫核として飛散し、また共通の道路の使用、野鳥や
昆虫などの小動物などによる機械的伝播など不特定の経路を介して周辺農
場に広がった可能性がある。


ということです。そしてこの調査結果についての、わたくしの見解です。

もちろん口蹄疫が確認されてからはふん尿の移動は禁止されます。しかし
問題は口蹄疫が確認される前、日常の有機物の管理にも問題があるように
思えるのです。
というのも、日本では「家畜排泄物処理法」でスラリーの貯留や家畜ふん
堆肥の製造を、雨水を遮断する覆いのある不浸透性の素材で作った施設で
行なうことが義務づけられています
が、法的な規制はこれだけなのです。
スラリーや家畜ふん堆肥の農地への施用量、施用時期、施用方法などにつ
いては、水質汚濁防止の規制を受けるような表流水への直接投入や、悪臭
防止法の規制を受けるような悪臭をまき散らす方法での散布でない限り、
何らの規制もないのが現実
なのです。

こういった現実が、今回の宮崎県の口蹄疫被害を拡大させた可能性も大き
いといえるのではないでしょうか。そう思えてならないのです。

そこで『本当は危ない有機野菜』という本についてです。

この本は、日本において実態調査や研究がまったくなされていないままに、
有機物が無秩序のままに施用されている現状〔安全・安心というキャッチ
フレーズと共に
〕を紹介し、その事実を問題視して書かれた本であること
をご理解いただけたらなと考えております〔もちろん有機物の中には生ゴ
ミ由来の有機物も含まれます〕。

ぷっちゃけて書きますと・・・

国の基準がなく調査データがないのが現実。だから、ちゃんとデータを
とって有機物の田畑施用についての規準をつくりましょうよ、でないとい
ろいろなリスクがおこっちゃうんじゃないでしょうかね
・・・と、いう本
ということになるんですね。

今回発表された農水省口蹄疫疫学調査チームの『近隣へのウイルスの伝播』
の報告を考えるに、やはり有機物の質と量に関する何らかの規制は必要だし、
出版の意味もそこにあるとの意を強くいたしました。

こちらも、ご参考に。

もっと知りたい方のためには こちら 。
島根の 鳥インフルエンザについては こちら 。


▼ 「夢で終らせない農業起業」「本当は危ない有機野菜」「里地里山複合大汚染








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Last updated  2010.12.01 22:11:48



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