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2021.06.02
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​このキットの回路図は、新藤氏の署名入り手書き回路図のコピー。B4サイズ。​
​公開されていないので、そのまま貼り付ける事は差し控える。​
一見、簡素で何の変哲もない回路の様だが、マニアの方は二度見するかと思う。
当然ながら、難しい事や危険な事はやられていない。

ビンテージ部品の音を積極的に出させている。
興味ある方はネット上にある画像を探してカラーコードやプリントパターンから推察して下さい。

プリントパターンは購入者が部品交換を簡単に楽しめるように上側についているので判りやすい。
パターンが銀色なのはハンダを塗りたくっているのではなく銀メッキが施してあるから。

おそらく​Cool-Amp​だと思う。手間のかかる事をやっている。
(やってみたい方はこちら⇒​にへるつおるぐさんのHP​)

上位機種がプリアンプもモノーラルになっている事から判るように、ステレオの当機種でもチャンネル・セパレーションは重視された設計になっている。

バージョンがいくつかあるらしい。
所有している物は5球バージョンで構成と所感は以下。
あくまで私見です。

​​フォノイコ部分は、12AX7による2段NF型EQ。
一般的な構成だが12AX7の動作設定が一般的でなく、かなり特殊。
EMT 139st bを範としている様にみえるがアレンジされている。

5極管と3極管の中間の様な音が出てくる。
時定数は独特。
仕上げにRIAAイコ素子にあまり使われないセラコンも挿入し、独特の立体感を出している。

フラットアンプは、12AU7の1段 + 12AT7カソフォロ出力
12AU7の片側は使用されていない。
カソフォロは、自己バイアス式で5mA程度、一般的でないポイントから出力信号を取り出している。ここから出力信号を取り出している作例を雑誌やネットであまり見かけない。
それに依ってか、依らずか、カソフォロ出力とは思えないトランス出力のように図太い音。
明瞭さも兼ね備えている。目からウロコ。
電解コンデンサの音を聴いているのかもしれない。




             (スイングジャーナル別冊から写真を拝借)


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                                      ​(スイングジャーナル別冊から写真を拝借)​





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最終更新日  2022.06.22 09:32:17
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