カテゴリ:仕事
昨日はT大での後期の初授業だった。 夏休みの合宿以来だったけれど、ゼミ生は日焼けした顔を元気に見せてくれた。お土産のチョコレートを一個ずつ配って私の旅の報告にした。 1時限目の『創造論』は、セメスター制導入に伴って、後期だけ受講登録している学生もいるので、パワーポイントを使ったオリエンテーションにした。 後期授業の目的は、前期の授業で気づき培った創造性を土台にして自分独自の企業を立ち上げてみる、ということにしている。その他に、新しい生き方として京都の綾部市で活躍の塩見直紀さんの提唱されている『半農半X』も紹介した。 大学を出て入社したら毎日発車のベルに操られて、すし詰めの電車に飛び乗って働く若者の姿を見るたびに、こんな国はないよね!と海外に出るたびに考えてしまう。 もっと人間の体のリズムや自然の流れに沿った生き方が人にはいいに違いない。 去年は、実家が練馬区のお百姓さんで農業をしたいと考えている学生がいて、次週の授業が終わってから「半農半Xのミクシィに入りました!」と話しかけてきてくれた。 彼は、就職活動(就活)をしたけれど、もう少し体験を積もうと海外留学をすることにした、と報告があった。「きっとその方がいい!男の子は一旦、社会に出たら、歯車の一部に組み込まれると外すのはなかなか難しいでしょう。君ならその経験が生かせるわ」と自分の息子のような想いで奨励した。 さて、年度末になって提出されたレポートの袋を開けると意外な気づきがあり、多種多様な起業家が出てくる。 これが楽しい。若者の創造性は幅広く柔軟に広がり時には深いものもある。 「これは僕の企業秘密ですので、これ以上詳しくは書けません」というものまで。 私はみんなを応援しているのです、決してスパイではありませんよ、と声を大にして言いたい! そろそろと始まった後期の授業だけれど、2ヵ月も遊び呆けた教師にとっては腰が重かった。 気がつけば、アイドリングも順調にエンジンも温まってきたみたいで、初回の手応えから達成感で満たされて、やっぱり私は仕事が好き! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[仕事] カテゴリの最新記事
|
|