「月読」は、武蔵屋の跡地に出来た京おばんざいの店。横引きの扉を開けるとお帰りなさいませと明るい声がかかる。カウンター7席。テーブル2席。カウンターの中程に座ると、目の前に日本酒、焼酎の一升瓶とウイスキーのボトル。しっかり櫻正宗も並んでいた。最初に頂いた生ビールは一番搾り¥480.-。おでんの中からこんにゃく¥150.-、大根¥180.-、つみれ¥140.-を選ぶ。おでんを待つ間にメニューを眺め、気になっただし巻きのもぎり¥150.-を追加で注文。一切れだけ食べたいという欲を満たしてくれる一品。しばらくすると、こんにゃくが…という呟きが聞こえてくる。どうやらこんにゃくが見つからないようだ。こんにゃくを捜索しなくちゃなどと本気とも冗談ともつかぬ物言いに、こちらも思わず、見当たらなければ手近な白滝¥130.-でもと笑いを含む。どうやってこちらに来られたのかとの問いかけに跡地が気になりましてと話すと、本日のお通しの玉葱のスライスとおからは武蔵屋さんのレシピですとにっこり。お通しはまだ頂いておりませんがというと、そうでしたと大慌てで出して来る。櫻正宗をグラスで頂き、なんちゃって武蔵屋セットを楽しんだ。締めて¥1710-也。