未知のアーティスト、レーベルの宝庫。これもまたシングル盤の持つ魅力の一つだろう。メジャー・レーベルのLPだけ追いかけていたのでは、決して起こりえない出会いがそこにある。
前回でもチラッと書いた通り、アメリカの主要都市には必ずご当地レーベルと呼べる地元のレーベルが存在していて、その土地のミュージシャンは先ずそうしたレーベルへ自分の曲を吹き込む訳ですな。それが地元のFM局でかかり、ローカル・ヒットでも記録すればやがてメジャー・レーベルの目に止まりめでたくメジャー・デビューと相成るわけだが。 現実は厳しく大抵はそのまま消えていってしまうのです(涙) そうした人たちのレコードは、アメリカ国内の他の都市は無論のこと、まして海外へ流れることなど皆無に等しい。しかし、そのジャンルのコアなファンやコレクター達から発掘、紹介されていくうち名前が知れ渡るケースもままあるわけです。(こうした盤がこの前紹介したコンピ等で取り上げられるのが、よくあるケース) そして現在では、インターネットという最強のツールの出現によりリサーチも購入も自分の部屋から思いのまま。凄い時代になったと思いきや、この程度で底が見える程この沼は浅くない。やはり一度踏み込んだら生還できない魔境なのだ。 さて今回の4枚は、未知でも何でもない説明不要の超ビッグな方々であります(笑) 上から順に、 オーティス&カーラによるエディー・フロイド作の「Knock On Wood」(67年)。 そのオーティスのパートナー、カーラ・トーマスの同じく67年リリース「Unchanging Love」。 サム&デイヴ「I Thank You」(68年)はスタックスからの最後のシングル。 ジョニー・テイラー「Love Bones」(69年)のラベルはアトランティック傘下を離れてからのもの。 以上、日本でも良く目にするし、値段も割とお手頃と思われるスタックスで今回は行ってみました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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