カテゴリ:All Kinds Of ROCK
This Is World Cup!
正にそんな感じの壮絶な試合だった先日のW杯、ドイツ vs アルゼンチンの準々決勝。 結局、PK戦を制したドイツが勝ち上がりまた日本時間の今朝、フランスが前回覇者ブラジルを下して南米勢が姿を消す形に。(ちょっと残念な気もするがジンクスは21世紀に入っても健在だったみたい) またW杯で一番面白いのが準々決勝の4試合、と言われる通り今回のQF4試合もまた最高に見ごたえのあるゲームでしたねぇ! それにしても今回のW杯を見てて思ったのは、世界のサッカーは益々タフになってきてるなぁ、ということ。技術だけで太刀打ちできる時代は過ぎ去り、90分を通してペースを落とすことなく走って攻め、走って守る、そんなフィジカルが求められているんじゃなかろうか? それに伴い当然1対1での当たりも激しくなるのは分るが、今回ちょっとレッド・カードが多いのは気にかかる。これはプレー・スタイル云々以前に審判の質の問題もかなりの部分関係していると思うのだけど... さて今回の独逸音楽(と言ってもかなり偏ってますが(笑))は元グルグルのベーシスト、Uli Trepte(ウリ・トレプテ)のソロ・プロジェクト、SPACEBOXの1st。 リリースされたのはニュー・ウェイヴ旋風吹き荒れる81年。 通販の梱包用パッケージみたいな素っ気無いダンボールのジャケ(?)を開くと、独語と英語で書かれたクレジットと歌詞カードが入っている。 僕の記憶が正しければ、これを買ったのは明大前に今もある輸入盤屋「モダーン・ミュージック」だった筈だ。そしてこのアルバムのリリースと前後して、当時はプログレ専門誌だった「フールズメイト」(だったと思う)でトレプテのインタビュー記事を読んだ記憶がある。そこでトレプテは「グルグルのコンセプトは私のものだった」という発言をしていた。 グルグルは元々、女性前衛ジャズ・ピアニスト、イレーネ・シュバイツァーの元にいたトレプテとドラマーのMani Nuimeier(マニ・ノイマイヤー)がロック系のギタリスト、Ax Genrich(アクス・ゲンリッヒ)を迎えて結成したグループ。(僕は聴いたこと無いのだが、ジャズ・ミュージシャン時代の2人の音はFMPのシュバイツァー名義のアルバムで聴ける) トレプテによれば、フリー・ジャズではなくフリー・ロックを目指したのがグルグルだったという。 確かにトレプテ在籍時(最初の3枚)のグルグルの混沌としたカオス状態のサウンドは、同時期のどの英米のバンドにも似て無い。強いて挙げるとすると初期のMC5あたりか?(彼等はサン・ラのカヴァーとかやってたからね) なるほどこのSPACEBOXを聴くと、グルグルの音楽的主導権がトレプテにあったことが良く分る。特にB面の長尺曲のカオス状の音の塊が襲いかかって来る様なサウンドは、グルグルの初期の2枚、『UFO』『HINTEN』の感じにとても近い。 最後にこのアルバムは数年前、日本が世界に誇るカルト・リイシュー・レーベル、キャプテン・トリップからダンボール・パッケージを忠実に再現した紙ジャケ(?)でCD化されました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006/07/02 10:08:22 PM
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