後半は【薬のつきあい方】というテーマでした。
医薬品は薬事法によって
日本薬局方に収められている物
人又は動物の疾病の診断、治療又は予防に使用されることが
目的とされている物であって、機器具等ではないもの
人又は動物の身体の構造又は機能に影響を及ぼすことが
目的とされている物であって、機器具等ではないもの
と定められているそうです…
日本薬局方とは、薬事法に基づき、基本的な医療品の性状や品質の
基準を定めた規格書なんだそうです。
医薬品には医家向けの「医療用医薬品」と誰でも薬局・薬店で購入できる
一般用医薬品(=大衆薬)があります。
医療用医薬品は薬価基準に掲載されていて健康保険が適用されます。
医薬品に似たものとして「医薬部外品」と「化粧品」があります。
医薬部外品とは、吐き気・不快感・口臭・体臭・あせも・ただれ
脱毛等の防止、育毛・除毛、ねずみ・はえ・蚊・のみ等の駆除が目的で
人体に対する作用が緩和な物のことをいいます。
近年、多くの医薬品が医薬部外品に移行されているそうです。
平成11年には、のど・健胃清涼剤、ビタミン・カルシウム剤が
平成16年には、いびき防止薬、うがい薬、コンタクトレンズ装着剤
殺菌消毒薬、しもやけ用薬、鼻づまり改善薬、各種の消化器用薬などが
医薬部外品になったそうです。
化粧品とは、人の身体を清潔にし、美化し、魅力を増し、容貌を変え
又は皮膚若しくは毛髪を健やかに保つために身体に塗擦、散布したりして
使用され人体に対する作用が緩和な物をいいます。
「薬用」については薬事法上の定義はないけれど
実際には、化粧品と同じような商品でも薬用成分を含んでいると
医薬部外品に分類されるそうです。
例 ・・・洗顔石鹸は化粧品、殺菌成分を含む薬用石鹸は医薬部外品
例外・・・薬用養命酒は医薬品←他のアルコールと区別するため薬用と名付けている
次に薬が効くとはどういうことか話されましたね。
新薬が世に出るまでにはすごく時間がかかるそうです。
基礎研究や非臨床試験を終えてから臨床試験(治験ともいう)を
行うそうです。臨床研究には、いくつかの研究デザインがあり
研究から得られる結果(=エビデンス)には強さのレベルがあるそうです。
研究デザインによってエビデンスの強弱も異なるようです。
エビデンスが強いのは、多くの治験で行われる「ランダム化比較試験」(RCT)や
複数のRCTの結果を合わせたものなんだそうです。
RCTとは、患者群を無作為に治験薬グループと対照薬グループに
分けて比較を行う方法です。
患者本人も医師もどちらが投与されてるかわからない二重盲検化の状況で
行うそうです。
逆にエビデンスが弱いのは、一人あるいは少数の患者における
レポート(症例報告)で、最も弱いのは専門家や権威者のコメント
なんだそうです。というのは、一人の患者で有効であっても
他の患者では無効であったり、逆に有害である可能性も
考えられるからなんだそうです。
なので怪しげな健康食品の広告に載っている、一人か二人のモデルを使って
「スリムになった!」という大げさな体験談も信頼性が欠けるそうです。
最後に薬の作用と副作用について話されましたね。
副作用には、治療目的の作用が期待通りに発揮されない場合
治療目的でない別の作用が現れる場合
薬物過敏症(アレルギー)や患者の特異体質による場合などあるそうです。
自覚症状がある場合と、診察や検査でしかわからない場合があるそうです。
まとめ・・・
1.薬には相互作用があるので他の医療機関にかかる時は現在どんな薬を
服用中かドクターや薬剤師に伝える。
2.人の使い残しは使用しないこと
3.飲み忘れ・・・直ぐに気づいたとき服用するのがベターだが
気づくのが遅かった時はスキップする。だからといって
次回で忘れた分と合わせて2回分服用してはダメ!
4.薬について心配なことがあったらドクターか薬剤師に相談
処方が疑わしいと思えば薬剤師は、ドクターに問い合わせをする
義務が法的にある。薬剤師は一般の方には薬剤提供する義務がある。
5.医薬品には先発品と後発品(=ジェネリック薬品ともいう)がある。
後発品は先発品の特許が切れたあとに発売するので効能・効果は同じ。
ただし先発品が改良した場合は、異なることもありうる。
お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.07.29 18:15:10
コメント(0)
|
コメントを書く
もっと見る