文字の間隔が。
どこに困難があったか・・・というと、試験の問題の文字間隔がとても狭かったのです。例えば以下のようです。(例)日本語に合うように( )の中に入る語句を解答欄に書き入れなさい。(1)異なる場所の山、木、花はすべて同じように見えるとは限らない。The mountains, trees, and flowers of different places do ( ) ( ) look the same.がという風に出題されていました。次男は図形の細部が認識しづらいディスレクシアであるとの所見を頂いています。怠けてなんかない!にディスレクシアの子供たちの見え方について詳しく書かれていますが、文字間がくっついていると次男タイプの子供にとっては読む事がさらに困難になります。先生方は細かく配慮して下さり試験の際には問題を拡大するかどうかその都度聞いて下さっていたようですが周囲の目も気にしてか、彼はいつも「大丈夫です。」と断っていました。私も、自分で判断して支援を求めることができるよう、と本人任せにして来ました。でもよく考えてみれば、もしかしたら、本人も困難に気づかない(?!)でいたのかもしれません。このブログのトップページにも書いたように宇宙語を鏡文字で書いても逆さまに書いても気づかない子供がいるようにもしかしたら拡大してもらったら楽かもしれないけれど、それにさえ気づいていないのかもしれません。O先生に指摘されるまで、全くその困難に私も気づいていませんでした。折りしもLD学会の会報が手元に届き、和歌山大学大学院教育学研究科の小野次朗先生の「大学入試センター試験を通して感じたこと」を読んだ数日後の出来事でした。小野先生は試験監督をなさった40人の受験生の中に誰一人として「漢字にルビが振ってあったり」、「拡大した解答用紙を使用していたり」の光景がなかったおそらく「気づかれていないのだろう」あるいは「支援を申請したがうけいれられなかったのか」・・・結局、まだまだ充分な配慮が行き渡っていないのだろうと思った と書いていらっしゃいました。はっとり君先生が先日ハーバード大学の学習障害枠についてブログで触れられていましたが、支援を求めて声を上げる人がいなければ対処はなされないんじゃないかな・・・と思います。一方、困難に気づいていない、気づかれていない少数派の学生は確かに存在しています。声を上げることは正直言ってきついです。精神的負担も大きいです。でも、気づいている人が声をあげなければ、何も良くならない・・・だから、今回の事は 静かに(^^;) しっかり高校の先生に伝えたいと思っています。