猫と光り物とその他いろいろ。

このところ音沙汰のなかった両親の離婚問題が再燃したようです。

母と話をしていて

　　　「どうしたいの？」

と聞くと、今までも今も変わらず

　　　「元に戻りたい」

という答えが返ってきます。

私は「母がどう『なりたい』か」ではなく「母がどう『したい』か」を聞いているのですが
‥‥まぁ、そこはともかく。


母のこの答えを聞いて思うのは「『元』って何かなぁ‥‥」と。

私は一度しか結婚していませんが(っていうか継続中ですね)、いわゆるお付き合いは何度か
ありましたので、母の気持ちは何となく解ります。相手の気持ちが自分にないと知った時
‥‥願いました。「元に戻りたい」って。

ただ‥‥私の場合は『元』って「お互いがお互いを好きで大切に思っていた頃」のことで。

お付き合いって相手があってこそですから、相手の気持ちが離れた時点で『元に戻る』って
ありえないんですよね‥‥。(あ、いや、もちろん一時の感情の昂りや気持ちの行き違いから
生じたものは別でしょうけど。)

でも、それでも

　　　「自分が大切に思い、そして自分を大切に思ってくれた人はいない‥‥
　　　　でも同じ人なんだから、何かをどうにかすれば元に戻れるのではないか。
　　　　きっと戻れるに違いない。」

って考えちゃったなぁ‥‥。


母が考えている『元』って、どんな状態のことなんだろう。

離婚はしないと突っぱね続け、そして父と暮らせるようになったとして。でも相手は「(母とは)
一緒に生きて行きたくない」と思い、そしてその気持ちを母に突きつけた人で。それでも母は
『元』に戻れると思っているのかな‥‥。