猫と光り物とその他いろいろ。

クリスマスイブの夜、いかがお過ごしでしょうか。

毎年NORADがサンタさんを追跡しているのは有名ですが、今年はサンタ追跡アプリというものが
出ているらしいですね。どうもNORAD公式アプリなようで‥‥そういう、いい意味の無駄な感じ
好きですよー♪（『無駄』と言ってしまいましたが、NORADがサンタ追跡を始めたことについては
心温まる由来があるのだそうですね。）


さて。

今年、ダンナさんからイヤホンをプレゼントにもらいました。先代のイヤホンは、うっかり
音楽を聴きながら寝落ちした時にめｒ‥‥いや、某ムスメさんにかじられて‥‥(涙)。
あ、いや、先代のことはともかく。プレゼントと言いつつ、実際はダンナさんが予めチョイスした
何点かのイヤホンを一緒に見に行って、着け心地や音の出方等を検討しつつ決めたわけです。

その時のこと。

ダンナさんがチョイスしたイヤホンの中に、ゼン○イザーのイヤホンがありました。お店で
実物を見て「あ、ゼン○イザー！ここのヘッドホン実家で使ってんだよね～」と言った私に
ダンナさんが「あー、そういえばあったね‥‥ヨメさん贅沢してんだよな～‥‥」と。


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確か中学生の頃から、私の部屋にはオーディオ一式がありました。

特に欲しがった記憶はありませんし、母がオーディオ関連に詳しかったわけでもありませんので
揃えたのは父親だったのでしょう。オーディオ好きでしたし。

しかし、父親が私の部屋に来てそのオーディオ一式で何かを聴いていたということはなかったので
父親は最初から私が使うために揃えてくれたのだと思います。

当時は特に深く考えず「あるんだから使うわ」というつもりで、いろいろ聴いていたわけですが。

大学時代、私の部屋へ来た彼氏(当時)がアンプを見て「なんでこんなの持ってるの！？」と。
何に驚いているのかも分からず「なにが？」と聞いてみると、何やら価格も質も結構な物らしく。
それを聞いて少し驚いたものの「ふーん、そうなんだ～」と軽く流しました。

しかし。そのアンプは特にオーディオ好きでもない女性の部屋に置いてあるには、よほど
不似合いな物だったようです。パソコン修理で家へ来た業者さんに驚かれ、ついにはダンナさん
(そのときは彼氏でしたが)にも驚かれるに至って、さすがにこれは相当な宝の持ち腐れなんじゃ
ないかと気付きました。


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ダンナさんに聞いてみると、アンプだけではなくて一式がかなりな品、とのこと。

いわく

　　「学生の頃からオーディオ雑誌とか見ながら、『社会人になったら自分で買って一式
　　　揃えるぞ！』って思って、実際いろいろ考えて揃えたわけだけどさ。彼女の家に行ったら
　　　もう自分が買ったのなんてとても‥‥な物があって、どんだけマニアなんだと思ったら
　　　『え？全然興味ないよ？』とか言われた日にゃ‥‥」

と。


‥‥いや、別に自慢をしたいわけではなく。

娘が使うためだけにそれだけの物を揃えてくれた父親は、何を思って、何を考えていたんだろうと。

贈られる側の嗜好を考慮せずに自分の好きな物を贈るという辺りは、あるべき贈り物の姿として
若干ずれていると思ってしまいますが、それを差し引いても、あの高価なオーディオ一式は‥‥。

娘がオーディオに興味を持ってくれて、いずれいろいろ話せるようになれたらいいとか
娘には良い物を知ってほしいとか、父親はそんなことを思っていたのではないだろうか‥‥
ひょっとして、自分は父親に大事に思われていた娘だったのだろうか‥‥と。


ダンナさんが私にプレゼントしてくれた、私がよく聞くジャンルの音楽が綺麗に聴けるようにと
考えて選んでくれたイヤホンと、贈り主の気持ちが分からないままの高価なオーディオセット。

‥‥なんだか、いろいろなことを考えさせられました。