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カテゴリ:エロゲ
もう更新しないとか言っといて、まさか1ヶ月経たないで更新するとは。 どうも、リアルツンデレという誉れ高い称号を賜った鳴海です。 ちょい前に私用で本家RSにログインする機会があったのですが、 その際に一部知人にblog更新しろしろ言われまして、冗談交じりに 「テレスさんが1週間連続で更新したらするよ~~」と口走ってしまい…。 いや、ホント、私を含めまして、あそこに立ち会った人の 恐らく全員が冗談だと思ってたに違いないと思うんですよ。 それが、よもやマジで1週間連続で更新しやがるとは。 ![]() さて、皆さんはP天という単語に聞き覚えがありますか? 着メロの投稿サイト? いやいや、それはJ研。 LUNA SEAが白かった頃の番組? NonNon、それはイカ天。 P天とはエロゲー専門誌の一角・PC-Angelの愛称名です。 今でこそネット上において洪水のように溢れかえっているエロゲー情報ですが、 まだインターネットさえ存在してなかった古来から、 我々ユーザーに興味深い情報を提供してくれた貴重な情報源として、P天は親しまれてきました。 エロゲー雑誌の大手といえば、いまやコンプティークだとかPUSHなどが挙げられますが、 嘗てはパソコンパラダイス、ファンタジェンヌ、メガストア、E-login、電撃姫、電撃王、 BugBug、テックジャイアン、そしてこのP天などが挙げられたものです。 圧倒的なページ数で他雑誌の追随を許さなかったパソコンパラダイス。 エロゲー情報よりパソコン周辺機器関連の記述が多かったE-Login。 付録のCD-Rがメインで雑誌自体はオマケなテックジャイアン。 実写版あゆみちゃん物語で話題を掻っ攫った上級者向け雑誌・メガストア。 そんな競争率の激しかった界隈で、いち抜けて攻略記事を紹介しまくり、 全体的なエロゲーマーの獲得に成功したのがPC-Angelです。 ネットさえもない時代、攻略情報が多く記載されていたP天はまさに天より与えられた神の産物。 さる時代は10万部発行という驚異の数字さえ叩き出したエロゲー雑誌界隈でも、 パソパラと並び約20年前から情報を送り続けた老舗中の老舗、それがPC-Angelなのです。 さて、そんなP天ですが、先日を以て廃刊したというニュースを見て、かなり驚きました。 何が驚いたって、むしろ最近まで活動していたという事実にです。 なにせ、エロゲーに限らず、いまやその手の情報誌が衰退しつつある昨今ですからね。 つーか、調べてみると、これがまた昔から存在している雑誌が 未だにしぶとく発刊を続けていたりするんですよね。 相変わらずエロゲー業界関係者の、 そのゴキブリ並の生命力には脱帽も吝かといったものです。 しかし、P天が休刊とあっては、やはりこう、何か胸にこみあげるものがあるというもの。 私が初めてP天を購読したのは、93年か94年の号だったかなぁ…。 MinkのGokkoだとか戯画のV.G.だとかelfのShangrlia2の攻略にはお世話になったものです。 ![]() ![]() ![]() つーか、よく考えたら、今挙げた3社ってまだ現役バリバリなんですよね…。 20年くらい前から活動してるのに。 まぁ、そんなこんなで、懐かしくなったので色々と漁ってみました。 ![]() ![]() 上が1997年2月号、下が1999年9月号です。 マジでマジで懐かしいってレベルじゃないんですけど、 表紙にラインナップされてるタイトル全部playしてる私は一家の大黒柱としてどうなのかな。 ![]() うおお、紹介タイトル、そして右端のブランドの一つ一つが懐かしすぎる。 メンアットアークはStudio e.go(現・でぼの巣製作所)の人気タイトルですし、 Xchangeも10年近くシリーズが続いたし、同級生は言わずもがな。 ママトトは近いうち2が出るとか噂を聞きますし、SEEKシリーズは調教ゲーの雄。 こみっくパーティーはドリキャスなどで移植もされてるのでかなり知名度が高い筈。 そしてとらハは3がなのはの元ネタなので知ってる人はそう少なくないでしょうが その他作品群は、まさに当時エロゲーをやってないと判らないタイトルが目白押しですね。 この中で私が特にイチオシなのはにくきゅうの「姉妹いじり」です。 ![]() タイトルからして危険過ぎるほどのやる気が感じられる調教ゲーの名作です。 主人公は秘密組織の調教師。この時点で吹き出してしまってはいけません。 何故ならゲームはそれ以上に大爆笑ですから。 内容は簡単です。借金のカタに売られてきた美人姉妹を60日間いじり倒すだけ。 なお、借金のカタに売られてきたのは妹だけで、姉は 「妹が心配だから」という理由だけでついてきたみたいです。 そんな姉のマザー・テレサ的博愛精神は病気の一歩手前という気もしないでもないですが、 エロゲーなんてそんなもんだから目を瞑っておきましょう。 ちなみにこのゲーム、同じ調教コマンドを繰り返すシステムなのですが、 スキップ機能がないので、はっきり言って指がつります。 「何度でも女の痴態を眺めやがれ」という製作者の配慮でしょうか。 また、様々な調教アイテムを購入するための資金は、姉妹のあられもない姿を撮った写真を ブルセラに売り飛ばすことで手に入れます。 ある意味地球に優しいリサイクルだと思いました。資源は限りあるものですからね。 あと、本作は一応フルボイスなのですが、これが大問題。 姉と妹の声の録音レベルに天と地ほどの開きがあるので、妹にあわせて音量を調整すると 姉のDir en greyのLive音量なみのピーキーな喘ぎ声で鼓膜が破れること間違い無しです。 調教も多彩でしたね。鞭やロウソクはもちろん、ネコ化する薬や母乳が出る薬など、 ケミカル方面が大好きなユーザーも満腹する出来。 筆やハチミツ、ワカメ酒等の笑えるアイテムも満載です。 多分いまやっても楽しめますので、中古店で見かけたら是非保護をしてもらいたいものです。 TOPCATの「L」なんてゲームもありましたねぇ。 ![]() 大学を卒業して就職するまでの2週間をいかに過ごすか、という内容でゲームが始まるのですが、 主人公は色魔としか表現できないほどのジゴロぶりを存分に発揮します。 喫茶店の娘さんを大学の教室でレイプするだけでは飽き足らず、 その母親までも毒牙にかける主人公の蛮勇ぶりには感服の一言。 しかも、ちゃっかりハッピーエンドに到達する世渡り上手ぶりを見ていると、 私はなんて生きるのが不器用だったのか、と反省してしまうところです。 幼稚園の保母さんを泥酔させた上、縛ってコトに及ぶなどタイトなプレイが光る主人公ですが 途中で出会う女性陣もかなりの強豪揃い。 中でもOLは主人公を上回るシュートファイターぶり。 服の下に何も着ていないという反則スタイルで主人公からタップを奪い、 下宿の一人娘はスクール水着という凶器を用いて風呂場に乱入で主人公をノックアウト。 「俺より強い奴に会いに行く」という言葉が、 これほど似合うゲームが今までにあったでしょうか。 ゲームをコンプリートしてもまるで感想が浮かんでこないという奇跡的なシナリオが秀逸な本作。 有限の時間をドブに捨てたいと考えている世捨て人には、是非プレイしてもらいたいですね。 他にも「怪奇ドリル男の恐怖」「湾岸DREAM」「たたかえプリンセス」「スタ☆グラ」「堕落」「メイド狩り」 「DEVOTE」「ジャスティススレイヴ」「Fushidara」「無人島物語XXX」等など 紹介したいゲームを書くと枚挙に暇がないのですが、なにぶん私の気力に限界がありますので 後は各自ご勝手に想像してキャッキャウフフするといいですよ☆ ![]() ![]() 話は戻り、これが当時のエロゲー売上ランキング。 99年という年代は、まさにエロゲー史に刻まれたであろう時代が変わった境目でした。 「雫」「痕」「ToHeart」で築かれたビジュアルノベル的要素から更に一歩踏み出した「kanon」、 そして「加奈」の台頭により訪れたのがいわゆる「泣きゲー」ブームの到来です。 この二作は発売当時そこまで売れちゃいなかったのですが、 ネットによる口コミでその後爆発的ヒットを飛ばすこととなりました。 で、この1999年9月は、その「泣きゲー」ブームより少し前の時期ということが窺い知れますね。 私の中では1993年からこの辺りまでのエロゲーこそが、 黄金期と呼ぶに相応しい時代だったと思います。 まぁ売上的には泣きゲー到来の頃が黄金期っぽいですけど。 つーか、シーズウェアだのインターハートだのPILだのデジアニメだの、 本当に懐かしすぎて困っちゃう☆ ![]() ILLUSIONが初期に輩出したエロゲー版頭文字D「湾岸DREAM」。 なんだか面白そうに見えるけど発売後2週間で500円ワゴン行きとなった不朽の駄作です。 ![]() 「素晴らしき日々」の原典ともいえる「終ノ空」。 電波度・および未完成度に関しては他作品を超える傑作ともいえます。 色々と言いたい事がある本作ですが、何よりもまず声を大にして言いたいことは 「ディレクターで作るのはやめろ」ということでしょうか。 ![]() (´;ω;`)ブワッ ![]() といったところで、本記事の最後を締めくくるのはこの画像。 蛭田・剣乃・TADAに続く、鳴海さんが最も敬愛するエロゲークリエイターの一人、 PILの田所社長が業界に生存時綴ったコラムの画像です。 あの日あの時あの瞬間、もっと業界内にこのような考えを持つ人が多かったのなら…。 いまのエロゲー業界は違った形になったと思うと悲しいものがありますね。 オワリ☆ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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こういう雑誌よみあさるのすごい好き
なんかマル勝ファミコン思い出した (2012.03.10 02:31:01)
(≧∇≦) うへへへへへ~♪
(2012.03.10 16:54:30)
P天は大槻涼樹のコラム読みたさに買い続けておりましたわ… Studio e.go! の全盛期が垣間見れる時点で懐かしすぎる… 終ノ空と言えばゲームよりアニメげふんげふん。 (2012.03.12 00:02:19)
>>ほしゅおうさん
昔のゲーム雑誌って読むの面白いよな お前なんさいだよ >>てれすさん RSいんたいするわ >>えすふぁさん アニメなんかあったっけ。キャッスルファンタジアとはなんだったのか >>八さん P天は攻略記事よりコラムが好きだった。まぁ、だからこそこうして手元に残してるわけだが。 メガストアの90年代のバックナンバーがほしいわ >>女装さん そういうのいいから^^; (2012.05.02 15:56:16) |