黒い友達
職場の裏には色んな猫さんたちがきたけれど当然、その猫餌をねらってカラスが荒らしにきますカラスは猫を追い払って餌皿を引きずりだすので気がつけば、餌が散乱する事が多くて困っておりましたカラスが鳴けば裏へ出て追い払うのを繰り返していたのですがふと、カラスもちゃんと食べられたら荒らさないかなと思いました 本当はだめなんだろうけど、去年から物置の上にカラスにも猫餌を盛ってやることにしましたそうすると、カラスはサイちゃん達を追い払ってまでそちらは荒らさないようになりました最初はカラスなんてみんな黒いので見分けなどつかず色んなのが来てるのだと思っていたのですがよく観察していると、同じ1匹が来てることがわかりました カラスはとても警戒心が強く、餌を盛ってやってもすぐに近づいてはこず私がドアの扉を閉め終わるまで餌を食べようとしませんでしたそんな事が続いていたある日、1匹のカラスのはずがなんと4匹に増えておりましたこりゃまいったな、このまま増えたりしたら迷惑だと近所から苦情が来るかもと思ったのですが、よくみるといつものカラスよりはひとまわりもふたまわりもやせてちびっこくて大きなカラスは餌を口に入れると電線に止まっている小さなカラスの口に入れてやっておりましたなるほど、子供を連れてきたのか・・・子カラスもやっぱり鳥なんだと思ったのが、くちばしを上に向けて「カカカカァ」となきながら餌を入れてもらってました1週間ほど親子でやってきて声がかなりうるさかったのですが、そのうち子ガラスは自立したようで、また親1匹で来るようになりましたこいつも親だったんだなと思い、何となく情が移りいつの間にかカラちゃんと呼ぶようになっていました 最近では、だんだんとカラちゃんの方も警戒心が薄れてきたようで扉を開けたまま弁当なんぞ食べてますと、2メートルほど離れたドアの正面にある植木鉢に降りてきてこちらを向いていたりします餌をもっていってやると今度は屋根の上にあがり、餌を置くと食べに来ます朝出勤してくると、くろ~い影が頭の上を飛んでいき、カラちゃんがちょこんと座って待っていたりします賢いです、私を覚えているようです鳴き声もカラスによって全く違うので、カラちゃんの声もわかるようになりました カラちゃんはあたりまえですが姿に白い所がなく、くちばしや目まで黒いので表情が良く読み取れなかったのですが、最近ではかわいい黒いつぶらな瞳をしているのだなとわかりましたある程度の頃にはそばにいても逃げなくなっていましたが、くちばしを少しだけ開けこちらの様子をうかがっているのがわかり、ネットで調べてみたらやはり攻撃や警戒のしぐさらしく、口を開けている時はさっさと行ったほうが良さそうだなと思っていましたが、今では口も開きませんそれでも視線を向けるとこわがるので、視線ははずしたまま「お腹が減っても猫を襲ったらあかんで」とかいってみたりしています「仲間も連れてこんといてな」とか勝手なことも言ってますカラちゃんは毎日はきません、なぜか2.3日に一回です このあたりはまだまだ自然が多いので他の鳥も多くあんまり美味しくないみかんとか半分に切って、トレリスなんかにつきさしておいたら、きれいにほじくりかえされて、なくなっています 鳥なんて別にそんなに好きは無かったのですがもしかしてこの漫画に触発されたのかなと思ってます