ふたり たさくしょうこ
藍染で絵を創作する独自の手法で数々の作品を残した人でたさくしょうこ という人の本。ご存知の方は少ないと思うその作品はほんわかした優しさに包まれたもので、とてもこれが染物だとは思えない藍染で絵を描くというのとは少し違って染めの工程をなんども繰り返し重なり合ってその絵に仕上がっていく作者は短期の藍染教室で藍染を習い後は自分でその手法を築いたしかもわずか数年の間であるこの「ふたり」は作者の残した作品と綴られた詩もおさめられている詩は若くして逝った夫への想いが多い作者のお姉さんがこの本を送り出した出来上がった本を私に読んでくださいと本を開いたら、正直驚いた藍染でこんな優しい絵を作り出せる事にとても感動したまた感受性の強い人は、とてもその詩は読めないらしいつれあいもこれは読むのがつらいというこの藍染の作品を使った絵本もあってこちらは画像があったので雰囲気が伝わると思う「ふたり」の抜粋やさしい想いは あなたから生まれて私はいつも やさしさの中にいたあたたかい想いは あなたから生まれて私はいつも あたたかさの中にいた必ずそばにいるから・・・・旅立つ あなたは言いましただから 私はやさしさの中にいるだから ずっと あたたかさの中にいる 夫をわずか43歳の若さで亡くし本人も53歳という短い生涯夫を亡くしてから寿命をすりへらしながら作品をつくっていったと聞いているその詩も絵もどことなくさみしいが、あたたかさは感じることができる