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いい映画って何だろう?
映画を見終わってからふとこんなことを考えた。 たとえば思いっきり悲恋を描くラブストーリーで泣きまくる、とか、必要以上に破壊しまくるアクション映画を見てすっきりする、とか、単なる娯楽映画だって、その映画の主旨が見る人に伝わって、心が動けばそれはいい映画なんだと思う。 必ずしも映画から何かを学んだり、衝撃をうけたりする必要はない。 と、あたしは思うのだけど。 今回、この映画を見終わって私が思ったのは、 「だから、何?」 ということだった。 人と人とが理解しあうのはこんなにも難しく、言葉の通じない人同士はもちろん、言葉がある人同士だって、それぞれ孤独を抱えている。 そういう主旨は、とてもよく伝わった。 遠く離れた3つの場所でそれぞれ進むストーリーは一見ばらばらなのに、最後に向かってひとつに撚り合わさっていく感じは本当に見事だと思う。 でも。 人が理解しあうのが難しいとか、言葉があるからといって必ず通じ合えるものではないとか、そんなこと、改めて言われなくても分かってる、と、思ってしまう。 通じ合えないもどかしさだって、理解してもらえないやりきれなさだって、それらは、努力すればなんとかなるとかいう次元の話ではないことだって、生きていれば誰でも経験していることではないだろうか。 それを改めてこんなに懇切丁寧に描かなくたっていいじゃない、と、ちょっと反抗的なきもちになってしまう、そういう映画だった。 このむなしさこそが、この映画の目的だというなら、それはきっと成功だと思う。 でもあたしが求める「いい映画」とはちょっと違う、そんなことを考えさせられる映画だった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008年02月02日 13時49分33秒
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