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テーマ:海外生活(7782)
西方見聞録の5カ国目はイタリア。
湿度が高いシンガポール、温度が高くてアラビア語だけ(!)のエ ジプト、さらに暑さが過酷なモロッコと、ヘヴィな行程からヨー ロッパのポルトガルに入ったら、気温が10度以上下がってやっ と快適になりました。 身体は快適になりましたが、頭の方はそうは問屋が卸さず。 シンガポールのシングリッシュなんて可愛いもので、凡そとても 英語とは思えないエジプトの言葉。その後のモロッコはフランス 語ですが、こちらは随分久しく話していないのでさっぱり出てこ ず。話そうとするとイタリア語が出てきて、挙句の果てに英語と チャンポンになってしまって、自分でも何を言っているのか、も ちろん相手はさっぱり分からない、という状態でした。 ポルトガルはポルトガル語ですが、こちらもまったく不明です。 ただ、ポルトガルの人は英語を話してくれるので、コミュニケー ションは問題なし。 母国語をまったく知らない国に出掛けていって、初めて普通に 過ごすことができるという、どうにもハチャメチャな状況に陥っ ておりました。 さてさて、いよいよイタリア。 イタリアなら、とりあえず心配要らないと思っていたのですが、 これが出てこないのですよ。イタリア語が。 モロッコで1週間ちかくフランス語をやっていたので、頭がフラ ンス語モードになってしまっているようなんです。 それで、またまたフランス語とイタリア語のチャンポンという 状態になりました。 その状態でやってきたのが、なんとナポリ(笑)。 ナポリは、以前に一度だけ来たことがあるのですが、とても怖い 街だという印象が残っていて、ずいぶんと久しぶりの訪問になり ました。 私は外国に行くと、まず最初に街のスケール感と方向感覚をもつ ために街を散策するのですが、ナポリの街はやはりアラビアンな 香りが漂っています(笑)。 狭い路地、そこここの歩道で広げられる露天商、アパートの間に 洗濯紐を引いて干される洗濯物。加えると、落ちているゴミが多 いことも記しておかなければならないでしょう。 こういった要素が「ナポリは怖い(といいますか、正確には不気 味)」という印象に繋がっていたように思います。 しかし、こちらも暫くぶりの間にシチリアのパレルモやら、エジ プトのカイロやら、モロッコのマラケシュやらと所謂「濃い街」 に出掛けてきましたから、ナポリくらいなら平気になってしまい ました。習慣とはつくづく恐ろしいものです。 それでもチェントロに出掛けるには少し気が引けていて、歴史的 建造物はとりあえずのところドゥオモとヌオヴォ城を見学した だけ。 ドゥオモは街の中に忽然と現れる、いわゆるイタリア式の教会で、 意匠もコンサーバティブなのですが、ものづくりの技術は極めて 高く、神々が細部に宿っているかのような日本製に通ずる構造で 興味深いです。 お城の前はカプリ島やイスキア島に向かうフェリー乗り場になっ ていて、遠くにヴェスヴィオ火山がみえました。 感謝! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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