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Port Askaig, Isle of Islay, PA46 7RL
ここの蒸溜所も発音が紛らわしい所のひとつで、そもそもの存在の 幻性も、その混乱に拍車を掛けているいるように思うことがありま す。 ここの蒸溜所の読み方は「カリラ」が正解ですが、現地の人の発音 では「リ」にアクセントを置く「コリーラ」が一番近いです。 私がこの蒸溜所の存在を知ったのは、かれこれ10年以上前のこと で、ひょいと入ったバーで「珍しいものを」と言って出てきたのが、 ここの蒸溜所の15年物でした。 そのウィスキーは、アルコールの辛さがストレートのパンチのよう に口の中を叩き、滝のようにスピーディー襲ってくる強力なウィス キー。 その痺れるような強烈さと長くのこるフィニッシュに、大いに酔っ 払ったものでした(笑)。 近年では、ウィスキー大手のディアジオ社の傘下に入っており、 ジョニーウォーカーのメインモルトとして有名。 ジョニーウォーカーを飲んだときに、口の中でゆっくりと広がる陰 の立役者はここのモルトでしょう。 ディアジオ社では、アイラ島に保有するカリラ蒸溜所とラガヴーリ ン蒸溜所を巡る蒸溜所ツアーの企画を行っていて、どちらかの蒸溜 所でチケットにスタンプをもらって別の蒸溜所に行くと、2箇所め では無料になります。 ここの蒸溜所でユニークというか素敵だなと思ったのは、蒸留釜が あるスチルハウスが海に向かってガラス張りになっていること。 ウィスキーの蒸留中は、自然と海を眺めながらの仕事になりますか ら、仕事の気持ちよさでは世界一ではないかと思います。羨ましい ですね♪ カリラ蒸溜所は、どちらかといえば、小さい規模の蒸溜所になると 思いますが、アイラ島では一番の生産量を誇り、それは上記の通り ジョニーウォーカーに使われるようです。 現代のカリラ蒸溜所は、ディアジオ社傘下にあってモルトウィスキー の供給工場の性格が強いように思いますが、日本でも購入できるカ スクストレングスは、今でもかつての15年物を思い起こさせる とても良いウィスキーです。 蒸溜所ツアーでは、例によって(笑)蒸溜所限定のカスクストレング スが提供されて、それはそれは悩ましい素晴らしいウィスキーで した(笑)。 スコットランド・アイラ島にて。 感謝! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009年08月04日 21時37分47秒
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