≪はぎうだちづこ≫の夢～公式ブログ

何ということだ！
死亡者19名、重軽傷者25名！
戦前戦後通しての最大級で最悪の事件が起きた❗
ひとりでに起きたのではない！起こした者がいたのだ。
こんな恐ろしい殺人事件を、たった一人の男が、
無抵抗な人達に一本の刃を向けてやったのだ。
しかも、元職員だという男が……。
話すことも出来ず、動くことも出来ない重度重複
障碍者達。
自立出来てる人なんて何人もいないのに……何という
ことを……。

私が理事をしている保育園の卒園生も入所していた。
残念ながら被害に遇って、可哀想にかなりの重傷との
こと。

現場は、相模原市にある《津久井やまゆり園》
以前、私が二度ほど講演させて戴いた所だった。
最初の依頼は、職員に向けた講演を……とのこと
だった。
私の住んでる大和市からそう遠くもないし、また、
津久井湖までよく通るドライブコースの途中にあったので場所は知っていた。
講演会の日、車を走らせ、私は、《津久井やまゆり園》に向かった。
スタッフの方達が三人出迎えてくれた。
園の中を、今日の講演会担当者が案内してくれた。
途中、スタッフに手を引かれた何人かの入所者とすれ違った。
中の一人がニコッと笑って手を振ってくれた。
その時、私は担当者の方に言った。
「すみません。今日は職員向けの講演会と言われて
いるのですが、もし、宜しければ、入所者の方にも聴いて戴いてもいいでしょうか？」
「えっ？こちらこそいいんですか？そんなこと言われたことがないので……」
「えっ、そうなんですか？ご遠慮なくお好きな形で参加ください」
「本当に本当にいいんですか？」
「本当に本当にどうぞ……」
「では、喜んで参加させてみます！途中、大きな声を出す人もいますが……ご迷惑じゃないですか？」
「大丈夫です！それは、その方の感性ですし、感情ですから、そのままにさせてください」
「わかりました！では、椅子を準備してきますね！」
そんなやり取りがあって、半数位の入所者も参加しての『講演と語り芝居の会』が始まった。
途中、「ウオォーッ」「ウワーッ」と声を上げる人がいた。
でも、その顔はとても嬉しそうだった。
悲しい場面では悲しい表情をしていた。
怒りの場面ではとても怖い顔をしていた。
一緒に共有している時間を確かに楽しんでいた。
私の心も嬉しく弾んでいた。

何年か経って、もう一度伺うチャンスに恵まれた。
家族会の方々と地域の方々の交流と親睦を兼ねた講演会だった。
私は、又、入所者の彼らを御一緒に……とお願いした。
やはり、楽しそうだった。いえ、笑い声も笑顔もなかったけれど、確かにそう見えた……。
みんな一緒に生きている人間同士だと思えた。

それを、それを……何ということか。
どんなに怖かっただろう……。どんなに苦しかっただろう……。
何にも知らずに眠っているうちに、刃に掛かって命果てた人が一番気の毒で可哀想でならない！

〔親達の疲れきった顔、職員達の生気のない顔。
障害者は不幸を作る存在でしかない！生きてて何の役にも立たない！〕
［障碍者はいない方がいい］だって❗
［心神耗弱により無罪、二年後には自由の身にして欲しい……］
だと？
ふざけるな！親や職員を救ったつもりなのか❗
正義貫いたつもりなのか❗
ふざけるな❗
だったら、お前が消えろ❗

心の中で、大きな声で叫んでる障碍者の私がいた。
私達は、役に立たない存在なのか？
不幸を招く存在なのか？
私達は人間だ！生きていて血の通っている人間だ！
お前に存在を否定される覚えはない！

私達は、お前を絶対に許さない❗

亡くなられた方のご冥福を心よりお祈り申し上げます！
安らかに……