【ご無沙汰ついでにお知らせを…】
梅雨に入り、放射能入りの黒い雨?に怯えていた私でしたが、すっきりしないながらも、この辺り(東京の県境の神奈川)はあまりお湿りのない日々に、一喜一憂のこの頃…政治的には、百憂万憂…アメリカにすっかり飼い慣らされた戦後66年の日本の政治は、自分の足で立ち上がる力を失い、他国との関係もままならず、結局は鎖国状態…やるべき事、やらなきゃならない事はとても具体的なのに、何をどうしたいのかさっぱりわからずで、これでは、発展途上国の国々さえ呆れ返って笑われても仕方ない…日本という「船」は、どこへ行くのだろうかと日々不安材料だらけで…ふう…井上ひさしさんがご存命であったなら、何とおっしゃるのだろうかと胸が痛くなる。そこでお知らせです。本日9日から29日まで新国立劇場中劇場にて井上ひさし作『雨』を栗山民也演出で公演致します。主演…市川亀治郎、永作博美(※詳しくは、新国立劇場のホームページをご覧ください)http://www.nntt.jac.go.jp/play/『雨』で検索してくださいこの作品は、井上戯曲の最高傑作で、いつの時代にも通ずる怖さがあり、いかに中央の権力が、地方に生きる人間の生活や生き方を翻弄しているのか…ということがよくわかる作品です。舞台は東北…奥州平畠私は、昨年に引き続き、この芝居全篇の方言指導をしています。一応は、山形の置賜地方(井上さんのご出身地)の言葉がベースになっておりますが、特定の場所の言葉ではなく、山形弁と言うより、井上弁の言葉のリズムを楽しんで戴ければと思います。進撃ファンも商業演劇ファンの方も、勿論、歌舞伎ファンの方も、それぞれの観方で十分ご堪能戴けるお芝居です。私の連絡先をご存知の方は、直接、私の方までご連絡くださいませ。この芝居の稽古で、この二ヶ月間、初台の稽古場まで殆ど毎日のように通っていたために、PCを開く気力もなくなる程くたびれ果てておりましたので、皆さまにはすっかりご無沙汰してしまいましたことお詫び致します。六月いっぱいまで『雨』漬けです。この芝居が終わる頃、丁度、梅雨明けになると思います。それまでは、とりあえず元気で生きていまーす!