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栗田智仁がお届けする果物のお話です。
今回ご紹介するのは、アケビです。 アケビ(木通、通草)はアケビ科の蔓性落葉低木の一種(学名 Akebia quinata)で、あるいはアケビ属(Akebia)に属する植物の総称である。 近縁種として、日本国内では同じアケビ属で小葉が3枚のミツバアケビ(学名 A. trifoliata)がある。 往々にしてアケビと混じって生育しており、アケビとミツバアケビの雑種とされるゴヨウアケビ(学名 A. x pentaphylla)もよくみられ、その形態は、小葉は5枚ながら緩やかな鋸歯を持つなど、両種の特徴を受け継いでいる。 ただし、アケビに「ゴヨウアケビ」の流通名を付けて販売している場合がある。 また、日本にはアケビ属以外のアケビ科植物として、常緑のムベが知られている。 茎はつるになって他物に巻き付き、古くなると木質化し、葉は5つの楕円形の小葉が掌状につく複葉で、互生する。 花は4~5月に咲き、木は雌雄同株であるが雌雄異花で淡紫色。 花被は3枚で雄花の中央部には6本の雄しべがミカンの房状に、雌花の中央部にはバナナの果実のような6?9本の雌しべが放射状につく。 雌花の柱頭(先端部)には、甘みを持った粘着性の液体が付いており、花粉がここに付着することで受粉が成立する。 雌雄異花で蜜も出さないので受粉生態にはよくわかっていない点が多いが、雌花が雄花に擬態して雄花の花粉を目当てに飛来する小型のハナバチ類を騙して受粉を成功させているのではないか、とする仮説がある。 ハエ類が甘みを持った粘着質を舐めに来る際に受粉していると考えられており、受粉に成功した個々の雌しべは成長して果実となり、10cm前後まで成長する。 9~10月に熟して淡紫色に色づき、成熟した果実の果皮は心皮の合着線で裂開し、甘い胎座とそこに埋もれた多数の黒い種子を裸出する。 この胎座の部分は様々な鳥類や哺乳類に食べられて種子散布に寄与する。 花言葉は、「才能」「唯一の恋」…だそうです。 唯一の恋とは、なにやら意味深だなと思う栗田智仁でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011.01.28 16:18:09
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