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カテゴリ:本
加藤廣さんの『信長の棺』を読みました。
ハードカバー本はあまり買わないのですが、たまに本屋で衝動的に買ってしまったりします。そういう本って、(好きな作家の本でもまず買わないのに)不思議と読んだことのない作家さんのだったりするんですよね。 この本もそんな一冊。タイトルと、カバーのセンスに惹かれてしまいました。 本能寺の変直後から物語ははじまります。主人公が消えた信長の遺体はどこにあるのか、本能寺の変のあと、あまりに鮮やかに豊臣秀吉が天下をさらえたのはなぜなのかといった謎を追いながらストーリーは展開していきます。 時代小説というと、時系列に物語がすすみ視点を未来にすえたものが多いと思うのですが、この話は確かに時間は話は時系列にすすみながらも「過去の謎」を追っているため視点が過去と未来両方に据えられている。 いわばミステリー小説のような面白味があり、物語世界にぐいぐいと引き込まれながら読んでしまいました。 (読了日は友人と国立劇場に歌舞伎を観に行っていたのですが、開演前まさにクライマックス!というところを読んでいたので席についてから友人をほったらかしにして一人で本書を読みふけってしまいました。友よ、すまなんだ・・・) 時代小説がお好きな方、ちょっと変わった時代小説がお読みになりたい方、ミステリーがお好きな方など色々な層の方に好まれそうな本ですね。売れているのがわかる気がしました。 面白い一冊でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.03.21 14:46:50
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