「青天写真:11」2021年4月 静岡県某所で撮影
◆『青天を衝け』吉沢亮が体現した栄一の“決断の瞬間” 序盤の重要回に藤原季節も登場(2021.4.26 realsound)
大河ドラマ『青天を衝け』(NHK総合)の主演を務める吉沢亮は、自身のTwitterに「個人的に11回、12回は栄一にとってかなり重要な回」と綴っている。そんな吉沢の言葉通りに、第11回「横濱焼き討ち計画」では栄一(吉沢亮)が家を出て天下のために働きたいと、市郎右衛門(小林薫)に「勘当してくれ」と頼むこととなる。幼い頃から必死に藍玉づくりを父から学び、渋沢家を継ぐと公言してきた栄一がだ。
惇忠(田辺誠一)や喜作(高良健吾)らと企てた、横浜の外国人居留地を焼き討ちする計画。目的は攘夷遂行と封建打破。天下の耳目を驚かす大騒動を起こし、世間を目覚めさすという考えからだ。栄一は「死の覚悟をもってすれば、きっと爪痕を残せる」と宣言。惇忠の「幕府に異を唱え、兵を挙げれば、俺たちは二度とこの地には戻れねぇ」という言葉も栄一に勘当の覚悟を後押しさせた。
生まれたばかりの長男・市太郎が麻疹で亡くなり、長女・うたが生まれた頃には栄一は計画の遂行を決心していた。あんなにも嬉しそうにしていた市太郎の出産とは違って、うたの誕生には戸惑いの色がその栄一の表情に強く滲んでいる。
「俺一人満足でも、この家の商いがうまくいっても、この世の中みぃんなが幸せでなかったら俺はうれしいとは思えねぇ。みんなが幸せなのが一番なんだい」
必死に自身を止めるゑい(和久井映見)に向けたこの栄一の言葉は、第1話でゑいが幼き栄一に向けた「あんたが嬉しいだけじゃなくて、みんなが嬉しいのが一番なんだで」という教えを彷彿とさせる。
この第11話で何度も出てくるのは「志」「大義」といった言葉だ。藤田東湖(渡辺いっけい)の息子・小四郎(藤原季節)は、江戸の酒場で出会った栄一に、ただ酒をせびる不甲斐なさを諌められ発奮する。亡き父を思い「俺は父をも超える大義をなしてみせる!」と。栄一にとっての志とはすっかり淀んで沈みかけているこの国に一石を投じること。武具商・梅田慎之介(渡辺徹)をも納得させる武士にも負けない志が栄一には備わっていた。
大義とは、人間として踏み行うべき最も大切な道を指す。考えを曲げず、一方的な理不尽にも承服せずに一人闘ってきた強情っぱりのいつもそばにいたのは妻の千代(橋本愛)だった。栄一は日本を己の家のように、一家のように大事に思っている。そのことを千代は「一つだけじゃない。どっちも……どっちもに栄一さんの道はあるんです」と一緒になって市郎右衛門へと頭を下げるのだった。
市郎右衛門は自分が何を言っても栄一が思うように行動することを察しながら、「俺は政がどんなに悪かろうが、百姓の分は守り通す。それが俺の道だ。栄一、お前はお前の道を行け」と理解を示す。尊王攘夷を志す栄一とその背中をそっと押す千代、百姓としての誇りを持つ市郎右衛門。それぞれの大義、志がはっきりと表れた回であった。演じる吉沢亮は『NHK大河ドラマ・ガイド 青天を衝け 前編』のインタビューで、自ら「この道を行く」と決断する栄一に、「僕の目標は、そうした決断の瞬間を丁寧に演じていくこと」と答えている。栄一にとってはもちろん、吉沢にとってもこの第11回、第12回は重要な回になっていることを想像する。
一方、江戸幕府では謹慎を強いられていた慶喜(草なぎ剛)が復活。将軍後見職という役職が与えられたが、慶喜の名を朝廷の機嫌取りに都合よく使われていると感じていた。朝廷から攘夷の決行を迫られる慶喜のもとに、円四郎(堤真一)が再び戻ってくる。久しぶりの再会に慶喜の顔には笑みも戻っていた。 第12回「栄一の旅立ち」では、栄一が思いがけない出会いを果たす。それが円四郎。慶喜が征夷大将軍となるまで4年余り。栄一と慶喜の出会いの瞬間が刻一刻と近づいている。
重かった…
今週は
未だかつてなく
重かった…
栄一の個人的な憂いが
憂国の想いとリンクして
攘夷(世を変える方法)への動きが加速度を増している…
物事を俯瞰できる立場に居る聡明な慶喜には
「攘夷は詭弁」とわかっている
そんなことはできるわけはないと
その点、情報量が圧倒的に少ないイチ農民の栄一は
河野らとかかわり友人の死をリアル経験してしまったばかりに
「攘夷こそ大儀、世を正す道」と思い込んでしまっている
我が子を亡くした喪失感を埋めるべく
攘夷にのめり込んでいく栄一
燃えるような夕陽を背に
真剣で藁を斬った時の如く
一心不乱に畑を耕す栄一の眼には
「狂気」さえ感じられた
(前回の同じような画面ではミレーの絵画を思い出したが
今回はより激しい印象で、ゴッホの「種まく人」を思い出した)
「大儀」といえば…
「大儀のためだ」by尾形係長@「SP」
「大儀」ってのは
革命(テロ)を起こすときの常套句ですか!
大きく出たついでに
栄一が口にした「天下」というキーワードも
個人的には「キングダム」思い出して
胸が熱くなったわ
吉沢亮の熱い眼がまた
こーゆーデカイ科白が似合うのよ
鋭く据わった目線
「神託」を読み上げるときの冷静な声(←淡々としてキレが良い)
今回のファイティングモード栄一は
「キングダム」の政味強し
(大河スタッフが「キングダム」の政を見て吉沢くんに渋沢栄一をオファーしたのはこーゆーことだったのか…)
千代ちゃん、なんて良い女
再びの夫婦ダブル土下座泣けたわ(マジ聖母様)
泣けたと言えば
とっさま&かっさま
手塩にかけた可愛い息子が
自分達とは別の世界に旅立っていくことを止められない
それは息子を愛しているから
栄一がここで言った「みんなの幸せ」は
方法としては間違っているのかもしれない
でもその根本的な強い思い
「志」は折れることなく
時代の流れとともにしなやかに変化して
別の形で成就される
後世の私たちが
栄一の偉業の恩恵を受けられるのも
間違いなくこのご両親や
血洗島の皆さんのおかげです(マジありがとうございます)
栄一が血洗島を後にしての志士編は
とっさま・かっさま
千代ちゃんら
血洗島ロス半端ないだろうな…
◆<青天を衝け>堤真一“円四郎”の帰還にファン歓喜 草なぎ剛“慶喜”コンビ復活に笑顔? 涙目?「相思相愛すぎて…」(2021.4.25 mantanweb)
俳優の吉沢亮さん主演のNHK大河ドラマ「青天を衝(つ)け」(総合、日曜午後8時ほか)第11回「横濱焼き討ち計画」が4月25日に放送され、草なぎ剛さん扮(ふん)する徳川慶喜と堤真一さん演じる平岡円四郎の再会が描かれた。
謹慎を解かれた慶喜は、将軍・家茂(磯村勇斗さん)の後見職となるも、薩摩の島津久光(池田成志さん)や公家の三条実美(金井勇太さん)から攘夷(じょうい)の決行を迫られ、対応に苦慮。そこに姿を現したのが円四郎で、慶喜に笑顔が戻る……。
SNSでも「平岡円四郎、カムバック」「円四郎おかえり!」「慶喜と円四郎コンビの復活がうれしい」「円四郎さんが戻って慶喜様の笑顔も戻った」「円四郎さん! 慶喜さま、少し涙目…よかった」「慶くんと円四郎ちゃん相思相愛すぎて無理。すき」といった声が上がるなど、ファンを喜ばせた。
血洗島が重かった
お江戸も同様
だからこそ
堤円四郎の軽さが嬉しかったでありんすよ
「なんという貧乏くじ」
おかえりなさい!
その飾らない
愛に溢れる本音節、待っておりましたw
次回ついに
推しと推しが…いや違ったw
吉沢栄一と堤円四郎が
相まみえる訳でありんすな
平成のSP時代には
栄一同様「大儀のためだ」と
青臭いことを言っていた尾形係長も
お江戸での平岡さんでは酸いも甘いもかぎ分けて
すっかり大人になりまして
「大儀」を振りかざす青臭い栄一を
どのように懐柔し?説得し?
己が仲間に組み入れるのか
ひじょーに楽しみでありますな
ここ数週なぜか
次回予告の栄一の科白が素敵で
ぐいぐい心持っていかれるのだけれど
今回も
「どんなに間違えても、生きてみせる」
この言葉に痺れたわ。