”きのう何食べた?”が気づかせてくれた幸せ
前回ここのブログを書いてからいつの間にか約7年が経っていた。その7年の間にもう二度と戻らないと思っていた故郷に戻り12年ぶりにパートナーができ野鳥を撮るという趣味ができ手取りは少ないながらも自分に合っている仕事に就いた。週4日勤務のパートだけでは生活費や娯楽費が足りないけれど実家とパートナーの支援に助けられている。贅沢はできないものの食う寝るところに住むところは困ることなく生きてる。100歳を越えた祖母が亡くなり80歳近い母が人生初の手術・入院し今年で51歳になったわたし自身更年期真っ最中で体にいろんな変化が起き加齢に伴うあれこれを体感する日々。でもほぼ同世代のゲイカップルの日常を描いた”きのう何食べた?”というドラマにはまり2人のやりとりを通して今のわたしは幸せなのだと気づいた。50歳になったシロさん(写真右側・西島秀俊さん)と47歳になったケンジ(写真左側・内野聖陽さん)がお互いの誕生日を祝うシーンのオフショット。アラフィフの仲間入りすることに抵抗して誕生日を祝ってくれるなと拒んだケンジに誕生日を迎えられることの有難さを伝えたシロさん。そしてシロさんお手製のお祝い料理を笑顔でいただく2人。・・・今までいろんなことあってもうこれ以上生きていたくないと心底思ったことも何度かあったけどそれでも今こうして今日を生きている。明日は父の16回目の命日であさっては父の80回目の誕生日。今日はそんな父の17回忌法要があった。いつか天国で父に再会するまであとどれくらいの時間が残されているんだろう?お母さんに自分がゲイであることを心から受け入れてもらえていないシロさん。生前の父が望んでいたような生き方ができずにずっと認めてもらえなかった自分と重ねてしまう。わたしたちの世代は親がその親の期待に応えることが当たり前で自分のこどもにも同じように期待しがちで。でも時代は変わり親の期待に応えない生き方も選ぶようになった世代が親になりその子供世代はある意味わたしたちより自由に自分の未来を選べるようになったのかも。もちろんみんながみんなではないけどね。親世代と子世代の間にはさまれたアラフィフ世代。パートナーとともに年を重ねながら時代や社会の変化に自分たちも変化を余儀なくされる。そんな中でささやかな日常の幸せをごはんとともに噛みしめるシロさんとケンジの笑顔。それを見ながら今の自分の幸せに気づくわたし。老後の不安はあるけれど未来に怯えるよりも今日を大切に生きたい。いつ人生のエンディングを迎えても悔いのないように。明日の休み、いつもより丁寧に自分のためにごはんを作ろうっと。