濱寅 PRIVATE ROOM

2005/05/20(金)21:39

稲垣吾郎、悪性腫瘍に倒れた“義足の医師”熱演

芸能(191)

SMAPの稲垣吾郎が、今秋放送のフジテレビ系スペシャルドラマ「飛鳥へ、そしてまだ見ぬ子へ」に主演する。 26年前、悪性腫瘍のため32歳の若さで亡くなった実在の医師が遺した手記のドラマ化。 稲垣は昨年放送された米中枢同時テロを題材にした同局系ドラマ「9・11」でも実在の人物を演じ、その好演が高い評価を得た。 今回は不屈の闘志で病に立ち向かった男を渾身の演技で魅せる。 稲垣が演じるのは、昭和54年に亡くなった内科医、井村和清さん。 悪性腫瘍で右足を切断しながらも医師として勤務を続け、生きることに執念を燃やす。 だが、1年後に両肺に転移、死期を悟り、幼い長女、飛鳥ちゃん、妻の倫子さんのおなかにいるまだ見ぬ子供への思いを手記に遺して逝った優しさと強さをもった人物。 原作と台本を読んだ稲垣は、井村さんが愛する人々にあてた言葉の数々に心を打たれたといい「この時代にやる意味のあるドラマだと感じている、人と人との絆、愛するということ、親子や恋人との絆など大切なメッセージがいっぱい含まれているので、素敵な作品になると確信している」と珍しく強い言葉で作品への熱い思いをにじませた。 すでに5月上旬にクランクイン、初日から、自身が医者でありながら悪性腫瘍の告知を受ける患者になるという難しいシーンに臨んだ稲垣は、続いて、切断した右足に義足をつけて登場、さらに過酷なシーンに立ち向かった。 右足を後ろに折り曲げた状態で膝下に特注の義足をはめた稲垣は、痛みに耐えながら、徐々に義足に慣れていく様をリアルに演じ分けるなど、同ドラマへの並々ならぬ思いを感じさせた。 撮影は今後、生きることに強い意志を持ち、死と格闘するシーンに突入していく。 奇しくも、昨年9月に放送されたドラマ「9・11」では、勤務中にテロに巻き込まれて亡くなった銀行員を演じた稲垣だが、今回もまた、無念の死を遂げる役。 とはいえ、単なる難病もの、悲劇ではない。 ドラマを企画した同局の鈴木吉弘プロデューサーは「井村先生が命をかけて娘たちに伝えようとしたのは、あたり前の暮らしの中にこそ、本当の幸せがあること、そして一人ひとりが誇りをもって生きていくことの大切さ」といい、「殺伐とした現代だからこそ、次の世界を担う若い人にこの家族の愛を知ってほしい」と作品に込めた意図を語った。 (サンケイスポーツ 記事参考)       

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