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テーマ:徒然日記(22719)
カテゴリ:雑
「社長さんは、ただいまいらっしゃいません。」とお得意様に言ってしまう部下。
「尊敬する人は、お父さんとお母さんです!」と面接で言ってしまう学生。 「あータモさん、それ今俺が召し上がってるんでー。」と言ってしまう往年の出川哲郎。 これと並んで、ブログでもよく見かけるのが「私の旦那さん(旦那様)はねー。」と書いてしまう人。 やはり、自分や身内へのさんづけや様づけ、また尊敬語の使用はおかしいですね。 中でも「旦那様に失礼だから、他人に旦那なんて言えない。旦那様です。」なんてファンタスティックな意見を目にしたときは天を仰いでしまいました。 どうも「旦那」という呼び方が乱暴に感じるからという理由が多分にあるようです。 しかし「旦那」というのは、乱暴どころか敬った呼称なんですね。 たしかに今となっては「もうウチの旦那ったらさぁ」といった世帯染みたオバサン臭を感じる部分があるのも否めません。 さらに言えば「貴様」にしても恭しい漢字で構成された熟語であり、目上の人に使うあなた様的な意味合いだったのが今ではこのザマですからね。 それでも時代の流れに逆らい、敬った呼称だからと 「貴様の肌質なら、この美容液がお勧めです。」 なんて言った日には、某百貨店から出入り禁止を食らっていたと思います。 たしかに時代の流れで言葉の意味合いは変わってくるようです。 ただ、「旦那」が乱暴に感じるからと言っても、「旦那さん」「旦那様」も間違いなので、美しい回避策ではありません。 「そんな細かいこと言うなよ、意味が通じさえすりゃいいじゃん。」 という意見もあると思いますが、友人間ならいざ知らずそれで全てを済ましちゃいかんと思うのです。 冒頭の4つのようなハチャメチャがまかり通ってしまったら、おそらく人間関係や社会はうまいこと回らなくなってしまいます。 社長、両親、旦那、出川哲郎を大事に思う気持ちと、それを第三者に伝えるというのはやはり別物です。 選ぶ言葉や言い回しで、人間関係は円滑にもギスギスしたものにもなりうるのだと思います。 完璧にとなるとそれはちょっとできない相談ですが、正しい言葉を使おうという心意気はなくしたくないものです。 と偉そうに講釈垂れた私としましては、旦那のことは少しばかり粋に宿六とか呼んでみたいんですが、未だに肝心の旦那がおりません。 一つ屋根の下に居ながら依然として他人なので、推定宿六といったところでしょうか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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