カテゴリ:漫画あれこれ
「魍魎の匣」 ご存知の方も多いと(そう願いたいが)思うが京極夏彦のミステリ小説で これは京極堂シリーズの二作目である。 この作品を漫画化したものが角川の‘コミック怪’で連載されていたが 今月ついに単行本最終巻である第5巻が発売された 今日届き立てのホヤホヤ。
実を言うと今回最終巻が出るというのでやっと決心して全5巻をまとめ買いしたのだ。 京極夏彦の熱烈なるファンとしては、 小説以外でこの世界観を描けるわけがないと、読めば失望するに違いないと。 実際、映画化された「姑獲鳥の夏」もこの「魍魎の匣」も 失敗ではないが(面白かったと言ってもいいと思うが)成功でもない。 微妙~~~ってヤツ。
コミック怪で漫画化と聞いて「・・・・・・・・・・・・・」 2年半悩んだ(ちょ、悩み過ぎちゃう(笑)) しかし、やっぱり辛抱できなかった(いや、もう十分だから(笑)) 今、2巻まで読んでみて「何で変な我慢してたんだろ」って可笑しくなった。 面白い。原作に忠実に、登場人物らも皆至極魅力的である。 特に京極堂こと中禅寺 秋彦のビジュアルがカッケェ! もちろん原作設定の芥川龍之介風。
シリーズの各タイトルに‘妖怪’の名前がついてはいるが、本物の妖怪の話ではなく ミステリーと言う形の中で、人の心を惑わす魍魎のような‘モノ’を描いているのだ。 それは人間そのものと言ってもよいのだが。 京極堂は言う 「幸せになる事は簡単なんだ。人を辞めてしまえばいいのさ」
ご存知無い方、是非、まずは小説からお手にどうぞ!
同じく避けていたアニメ版「魍魎の匣」も見てみようかな・・
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