読書の日々。
読書・・・読書三昧とは言えないけど、ぼちぼち、読んでいる。読むのが遅いのもあるけど、波に乗れない時期ってのもあって・・・。そんな中でも最近読んだのが、若者向けというか、若者な世界を書いた小説3本。動物学科空手道部1年高田トモ! /片川優子著桐島、部活やめるってよ / 朝井リョウ和菓子のアン / 坂木司主人公が、上から、大学1回生、高校2年生、高校卒業して就職1年目。ハイティーンな人たちの物語。動物学科空手道部1年高田トモ! /片川優子著正直、同調できずに、読み進む。主人公は女を武器に、したい放題して生きている(そして生きていく)であろう姉に、初めてできた彼(彼も姉に近づくために、主人公を踏み台にする嫌な奴)を奪われ、女らしくすることを放棄し、恋愛感情も封印し、空手道にまい進し、凛々しく生きようと決意する。そこまではいい。そこまではいいんだけど、その後の展開が、微妙。空手に打ち込む姿の描写も手薄。主人公と恋仲になる男子との描写も手薄。動物学科で、ワシら人間世界と、畜産業界、ズバリ、食われる生き物との関わりを書くのだが、それも、半端。世の中そんなに甘いかよ。さらりと、書ける問題じゃない。書くなら、覚悟がいる問題。とくに解せないのは、主人公自ら、彼に引導を渡す状況。「私のために、犠牲にしたくない」みたいな感じだったか?私から言わせれば「はぁぁぁ???」である。空手を選んだといえば聞こえがいいが、そんな風に感じられない主人公の行動。ワシの読みが浅いといわれればそれまでなのであるが。恋に傷つき、もう二度と、恋はしないと誓った主人公が、簡単に恋人を作り、簡単に恋人を傷つけて、捨てる。葛藤があって然りなのに、それが書かれていない。というわけでお勧めはしないのである。桐島、部活やめるってよ。これは、桐島君が部活をやめることによって引き起こされる、周囲への影響が書かれている。彼が部活でどんな役割を果たしていたか、なぜ、やめなきゃいけなくなったか、そして彼が、やめて思わぬところに影響が出ていたり・・・。頭の悪そうな女子高生が、一生懸命、男子に媚を売るところとか、読んでて、つらいなぁと思うところもあったけど、その彼女も必死に生きてるわけで、彼女の将来をちょっと心配してみたりもするけど・・・まぁ、虚構だし・・・とは言え、とてもリアル。先に読んだ本があまりにも、「きれいごと」ワールドだったので、好感を持って読んだ。そして、桐島君とやらのこと、私は好きだなと思った。和菓子のアン単純に面白かった。高校を卒業して、何をするでもなく大学へいく、そう言った現実を拒否し、確実に、成長して生きる道をそれこそ、さりげなく、自然に掴み取ったお嬢さんの物語。身長低めのLサイズ女子。イメージ的には三の線を生きてきた感じの女の子。最初は、ちょっぴり卑屈だったりするのだが、生来、素直ないい子なのだ。周りを明るくする、シアワセにする、そんな子。無理をしないでいるあたり、読むほうもとても楽。キャラクターも光っている。キリリとオトコマエな店員(職人志望なのに、接客上手。しかも、乙女系男子)、美人な店長(強力な裏の顔と、寂しい過去アリ)、かわいさ絶好調の同僚(これまた、元ヤンの怖い系過去)。お客様との対応の中に潜むミステリーを和菓子にかけて解決していく。素晴らしい!読んだ後、幸せな気分になれる本、久しぶりなのである。適当な感想で、恐縮だけど、覚書。7月の読書メーター読んだ本の数:5冊読んだページ数:863ページ帰天城の謎 ~TRICK 青春版~変なヤツを書かせたら天下一品やなぁ、はやみねかおる。さすが。山田や上田にもまぁ、若かりし頃はあったよなぁ・・・ってな感じ。大人になってからの二人の方が、子どもらしいというのも、なんとも味。じわっと来る余韻を残すあたりは、お見事。また、若い二人に会いたいものである。そして、映像化も期待しちゃう。読了日:07月21日 著者:はやみね かおる,鶴田 謙二共鳴せよ!私立轟高校図書委員会 4 (IDコミックス ZERO-SUMコミックス)ワシの青春時代の縮図を見た!!!いつの時代にもあるんだなぁ。それにしても、この人、いろんな絵を描くなぁ。面白いぞ!読了日:07月20日 著者:D.キッサン共鳴せよ!私立轟高校図書委員会 3 (IDコミックス ZERO-SUMコミックス)読了日:07月20日 著者:D.キッサン共鳴せよ!私立轟高校図書委員会 (2) (IDコミックス ZERO-SUMコミックス)読了日:07月20日 著者:D.キッサン共鳴せよ!私立轟高校図書委員会 1 (IDコミックス ZERO-SUMコミックス)読了日:07月20日 著者:D.キッサン読書メーター