|
テーマ:暮らしを楽しむ(388378)
カテゴリ:うちの庭
雨があがって真夏のような日差しになったら、庭があっという間にジャングルと化した。
はびこるイネ科の植物達。 庭のあちこちで種を振りまいてよれよれになっているマーガレットの茂み。 居候植物のくせに、でかい株となって満開を過ぎたキンケイギク。 その他にも、1メートル近くまで伸びたヨモギやギシギシの仲間たちや、どこまでも伸び続ける葛のツル、隙あらば庭の乗っ取りを企てているセイタカアワダチソウの若い株があちこちでわさわさしている。 さすがにこれでは家そのものが廃墟のように見えてしまうので、少し草刈りなどしてみようと庭に出たが、すぐに干からびそうになって家の中に避難してきた。 女も40近くなると水分がだいぶ少なくなっていて、ちょっと日差しの中にいると乾いて死にそうになる。 それに道具もだいぶ傷んでいてとても作業がはかどるとは言えない状態だ。 その上、お日さまがガンガンてっている場所でも、ヤブ蚊の襲撃にたびたび遭う。 これではいかん。 草いきれや日差しや虫に負けていては、田舎のおかあちゃんはつとまらない。 よーし、それなら道具も準備万端、服装も完全防備にして挑もうじゃないの、と近くのホームセンターで草刈りのための道具やら刈り込みバサミやらレーキなどを新調してきた。 そして涼しい長袖にジーパン、長靴、虫除けスプレー、作業用裏メッシュ皮手袋という格好で再び戦場へ。 しかし、ただひとつ心残りがある。 「帽子」だけは欲しいものを見つけられなかったのだ。 ホームセンターではもう売切れてしまったのだろうか…農作業をするおばちゃんがかぶる麦わら帽子…。 あの、前のつばが大きくて、うしろ半分が薄い花柄とかの生地で、あごのしたでリボン結びにするやつ。 あれが欲しかったのだ。 おそらく何十年もあの帽子のスタイルは変わっていないと思う。 その不動の地位を得る機能性を私は体験したことがないのだ。 あんな帽子、田舎暮らしの庭仕事でしか、きっとかぶるチャンスはないと思う。 いや、あの帽子でスーパーに買い物に来るおばちゃんもいるが、そこまでの勇気は私にはない。 でもかぶってみたい。 あの帽子が、どんなに機能的なのか、自分でかぶって実感してみたかったのに…。 いかんいかん、いつまでも帽子にとらわれていては仕事が進まない。 今日のところはあきらめて、普通の帽子で作業することにしよう。 でも、いつかきっと、私にお似合いのあの帽子を見つけて、庭でひっそりとデビューする。 ああ、憧れのおばちゃんの麦わら帽子。 また明日、ちょっと遠くのホームセンターに行って探すとしよう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006年06月19日 11時52分20秒
[うちの庭] カテゴリの最新記事
|