TOB銘柄の結末
じわじわ下げ続ける嫌な感じの相場が続きます。 銘柄によっては、投売り的な下げもチラホラ。 そして、株が下がると、景気の先行きまで悲観的に見えてくるから不思議。 私はと言えば、へそまがりのサガで、株のポジションを減らすつもりはさらさら無い。この週末は、お得な銘柄は無いかと探索中。 ただし、身動き取れなくなるのは嫌なので、信用買いのレバレッジは上げすぎないようにしたい。 そんな中、ちょうど良いタイミングで、TOBに応募していた銘柄が現金化された。2銘柄挑戦して1勝1敗、トータルではほんの少ししか儲からなかったけど、今の時期にありがたい援軍。 どちらも、買付量に上限があるタイプのTOB。 先月取り上げた銘柄でもあるので、結果をまとめておきたい。1.日本コロンビア こちらは1勝のほう。 先月の日記 → 日本コロムビアのTOB 買付者は筆頭株主のフェイスで、概要以下のとおり。 ・買付価格:780円 ・買付上限:3,692,500株(発行済株の約27%) ・買付下限:設定なし ・買付期間:2月4日から3月18日 ・決済開始日:3月26日 案外応募する人が少なめで、応募した株数の全量近くを買い取ってくれるのではではと勝手に期待して買ってみたのだが、 結果は、応募数2,390,378株で全量お買い上げいただいた。 その間の株価の推移は以下のとおり。 応募期限まで徐々に上がり、応募期限後に一瞬下がったけれども、回復。 2.昭和飛行機工業 こちらは1敗のほう。 先月の日記 → 昭和飛行機工業のTOB 買付者は筆頭株主の三井造船で、概要以下のとおり。 ・買付価格:1650円 ・買付上限:10,000,000株(発行済株の約29.8%) ・買付下限:8、311,207株(発行済株の約24.7%) ・買付期間:1月31日から3月17日 ・決済開始日:3月24日 含み資産を頼りに、ライバル登場や資産有効活用の加速を期待して買ってみたのだが、 結果は、応募数16,973,012株で、約59%のお買い上げ。 応募多数の場合は、比例按分。私の場合、応募の半数を買っていただき、残りの半数は株のまま返却された。 その間の株価の推移は以下のとおり。 応募期限まで徐々に上がったところまでは日本コロムビアと同様なのだけど、 応募期限後になぜか上り、結果発表・株式返却後に急落。 買い取られず返却された株が600万株強(自社株除いて)あるので、需給関係は相当悪い。 私は、需給関係が悪い中で売るのは得策じゃないと考え、三井造船の資産活用のお手並みを少し期待しつつ、しばらく塩漬けにしておくつもり。(かえって傷を深くするかもしれないのだけど。。。) 3.感想 1勝1敗ですっきりとは勝てなかったけど、普段の取引と違った刺激があり、こういうのも面白い。 ただ、やっぱりTOB応募のために口座を作るのは結構めんどくさくて、 特にSMBC日興証券はインターネットからの当該銘柄買い注文を停止していたり、TOBに応募するために何度も担当者と長電話を強いられたりと大変でした。 だからこそ、応募期限時点の当該株の株主なら、明らかに応募した方が得なのに応募しない人が多いのかなと。 これからも、この種のタイプ(買付量に上限ありで、自社株買い以外)のTOB案件があれば、条件を吟味しつつ挑戦してみたい。と思ったのでした。