2005/04/23(土)00:53
「なたね」
黄色いつぶつぶ。アブラナではなく、ふんわりした美味しいおかず。材料は、
卵、塩少々、砂糖少々、醤油ほんの少々。鍋に入れて温め、固まりはじめたら
固まりきらないうちに、何本もの菜箸でぐるぐる、ごじごじ、ぐるぐる、ごじ
ごじ……。汁けがなくなりかけたら、火からおろして、それでも、ぐるぐる、
ごじごじ、かき混ぜる。ぽろぽろになれば、できあがり。だけど、ちょっとぐ
らい鍋肌に焦げついたぐらいのほうが、美味しかったりして。
……と、ポエチカリーに書いてみましたが(^_^;)、要するに「煎り卵」です。
油(バター)を使う「スクランブルエッグ」に対して、こちらは素朴に、ぽろ
ぽろになるのを良しとします。家では塩でなく、醤油主体の味つけで、黄色と
いうより少しくすんだ色合いでしたが、それもこうばしくて好きでした。
信玄弁当(三色or五色弁当)の彩りとして欠かせませんし、醤油を入れずに
作ったものを少量のマヨネーズであえると、サンドイッチの具にもなります。
煎り卵でなくナタネ、茹で卵でなくニヌキ、うどんに乗せればツキミ、フライ
パンに落とせばメダマ……。卵って、親しみ深い食材なんですね。