カテゴリ:ちょっと工夫でこの美味さ
たこ焼きはご存知、大阪の名物ですが、かつては「ちょぼ焼き」というのもよ
く食べられていました。浅いくぼみを作った鉄板にメリケン粉を溶いた生地を 流して箱に差し込み、箱の上と下に置いた炭の熱で焼き固めたものだったそう です。ちょぼ、ちょぼと、穴の数だけ小さく焼いたり、生地をべたっと流して ちょぼちょぼしたくぼみの付いた平焼きにしたりしました。中に入れる具は小 さく刻んだねぎや、こんにゃくだったそうです。ソース味かしょうゆ味でした。 これがたこを入れることになり、大きくくりぬいた鉄板で焼くようになって、 現在のたこ焼きになるのですが、父の世代にはこんにゃくの入った味が懐かし かったようで、家でたこ焼きを作るときに、よくこんにゃく入り・しょうゆ味 のを作っていました。これを先日、久しぶりに家で作りました。たこ焼きのた こを使い切ったあと、刻んで湯がいておいたこんにゃくと、紅しょうが、ねぎ を具に、まん丸く焼き上げていただきました。なんだか懐かしい味がしました。 普通のたこ焼きはソースを付けるのが一般的ですが、この「ちょぼ焼き風たこ 焼き」は、生地を焼くときに、穴に生地を流して具を入れてから、しょうゆを 数滴ずつ垂らして、しばらくしてからくるっと返して焼きます。しょうゆを入 れずに焼いて、あとでつゆやぽん酢で食べる方法もありますが、しょうゆを垂 らして焼くと、こうばしい香りが立ち込めます。たこを使わず、作るたこ焼き が全部こんにゃくだけだと物足りない気もするので、“変化球”としてどうぞ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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