カテゴリ:ちょっと工夫でこの美味さ
北品川で、ときどきすし屋に入ります。銀座なんかの店とは違って財布にやさ
しく、カウンターのみの小さな店なので、いつも大将との世間話を楽しんでい ます。注文するのはたいてい「上にぎり」で、握りの最後にきゅうり(かっぱ 巻き)と赤身(鉄火巻き)の細巻きが出てきます。食べ足りなければ、ガラス ケースの中をぐるっと眺めて、好みのネタを握りでもらいます。これに芋焼酎 のお湯割りを2~3杯飲んで、2千円かそこらですから、本当に助かります。 江戸前の握りというか、ネタにないのが「サーモン」です。季節物の「白魚」 などは、入荷すれば店に並ぶし、なければそれまでなので、サーモンも同様に 考えて、市場にあれば仕入れて、食べさせてくれればいいのに、と思うのです が、「そんなもんじゃない」そうです。でも、回転ずしではサーモンは人気の ネタですし、東京でも大阪でも、サーモンの刺し身はふつうに手に入るので、 巻きずしにしようと思いました。今回はきゅうりと一緒に巻いた中巻きです。 サーモン(実際は鮭ではなく鱒でしょうか)は拍子木に切り、きゅうりも1本 を縦に6つか8つに細く裂きます。ぱりっとした食感を残すため、板ずりはせ ずに使います。これを、のり1枚にすしめし茶碗1杯分(約半合)を広げたも のの上に乗せて、素手または巻きすでくるっと巻きます。巻き終わりを下にし て、のりをなじませると、できあがり。8切れぐらいに切るといいでしょう。 江戸前の握りずしは粋ですが、家庭ではいろいろ工夫すればいいと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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