「続^4・鱧の皮のザク」

この１か月、新型コロナウイルスの影響で「自粛」の日々が続きました。わた しも新年度が始まった１日に同僚と飲みに行ったのが最後で、それ以降は会社 が終わるとまっすぐ家に帰るか、または在宅勤務という形で、この１か月を過 ごしてきました。この楽天ブログも、パソコンの調子が悪かった16日以外は連 日更新を続けてきましたが、半ばやけくそのような心境です。在宅勤務の日は 夕方６時以降しか台所に立てないので、これはこれでストレスがたまります。 今は、できることを精一杯やって我慢するしかないのでしょう。趣味のシャン ソンやカラオケが封じられて、わたしの息抜きの場は自宅でのおリョオリしか ありません。これからの大型連休はしっかりと腕をふるおうと思います。今回 は、きゅうりが３本98円と安かったので、ついでに「鱧の皮」を買ってきて作 った鱧の皮のザクです。焼いたものを刻んで売っている鱧の皮１パックと、板 ずりをして斜め薄切りにしてから細く刻んだきゅうり１本分を使っています。 鱧の皮ときゅうりをボウルでさくっと混ぜてから、しばらく冷蔵庫に置いてお きます。そうして、食べる少し前にぽん酢しょうゆを少なめに加えてあえまし た。鱧の身ではなく皮だけを使った一品で、これも大阪の「始末料理（倹約料 理）」の一つでしょう。鱧の皮の香ばしさと魚独特のうまみ、そこに青々した きゅうりの風味が加わり、さらに淡く酢分を利かせた酢の物にしてあるので、 おかずにわしわし食べるというよりは、酒の肴になるような上品な一品です。