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カテゴリ:すっとこな日常
さて、レースは大方の予想通りで大撃沈だったけれども
せっかく名古屋まで出張ってきたんだから、 北海道に帰る夕方までどこかへ観光しようと思っていた。 最初に考えたのは、犬山方面にある明治村。 古い建築物が一箇所に移築されて、一度に見学できるようになっている。 古い建物を観るのが好きな私にはうってつけかな?と色々リサーチを始め 交通手段、所要時間、そして夕方までに戻ってこられるのか等々。 ほぼ、明治村観光で決めたところで 目に入ってきたのが 「清洲」の二文字。 清洲、なんだか急に歴史っぽさが増してきた(笑) 特別歴女というわけでもないけど、 清洲といえば「清洲城」とはすぐに思いつく。 去年は国宝「犬山城」を観に行った。 このあたりはお城はたくさんあるけど、国宝は「犬山城」だけ。 だから清洲城にはそれほど期待したわけではなく、 調べていくうちに気になったのが 清洲城周辺に残る「美濃路」という古道。 美濃路周辺には、古い建物もまだ残っているらしい。 名古屋駅からJRで一つ先の枇杷島駅で降りて、 美濃路を歩きながら、清洲城を目指すおよそ7km。 本当は走って観光ランと行きたいところではあるが 激しい筋肉痛では、歩くのが精一杯(笑) よし!美濃路歩いてみよう!! 清洲市のHPで観光ガイドをプリントアウトしたり 寄ってみたい場所をピックアップして、トランクの中に仕舞っておいた。 なのに、当日 朝のうちに荷造りを済ませたとき、トランクのポケットから出すのを忘れた(笑) 途中で気が付いたけど、まーいいかと考えた。 行き当たりばったりでなんとかなるでしょ? 枇杷島から清洲城まで、たったの7km弱。 ゆっくり歩いて観光しても、3時間は掛からないだろう。 枇杷島の駅に着いたとき、一応駅構内を見渡して見た。 観光案内とかパンフレットはないかな?と。 でも、なんにもなくて せっかくの観光地なのに、割と不親切~とか思った(笑) 清洲城の方向はこちらだから、駅の降り口はこっちだな…と まずは駅前に出てみた。 駅周辺は、大きな会社の工場があった(あとで分かったけど、こちら側が裏側に当たる感じ) 作業服を着て大きな箱を持って歩いている人がいたので早速聞いてみた。 「美濃路を歩きながら清洲城へ行きたいのですが、美濃路はどこでしょうか?」 「…美濃路…美濃路街道ですね?」 「もう少し行くと、細い小道に出ます。そこが美濃路街道です」 「…でも、清洲城までずいぶん遠いですよ?」 いえ!大丈夫です!ありがとうございます。 お礼を言って、言われた方向へ歩き出す。 ところが、どの道を見ても小道に見える(笑) 北海道の広い道路を見慣れたワタシには、どれも細道(笑) しばらく行って「なんとか福祉会館」のような建物があったので入っていった。 そして同じ事を聞いた。今度は良く分かった。すぐ先の道であることが分かった。 「…でも、清洲までかなり遠いですよ?」また同じセリフだ(笑) 物好きにも、歩いていこうと言う観光客はいないのか? 観光パンフレットがないのも需要がないからなのか? そして、美濃路に辿り着いた。 駅からわずか10分ほど。 美濃路、なるほど小道だ。 車がすれ違えないほどの道幅で、どちらかが止まって譲り合ってるのを何度も見かけた。 歩道と呼べるところもない。なので、車道のぎりぎりのところを歩いた。 時々、古い建物を観るとカメラに収め、解説の表示板があると読んでみたり。 だけど、歩いて観て、感じたことは いかに「美濃路街道」といえども、時代の波には逆らえないってこと。 他所から観光でやってきたワタシなどは、古いものを観ては喜び 古に思いを馳せ、しばし鑑賞に浸ってみたりする。 古道とは言え、そこには暮らす人々の生活があるわけで 古い建物の横には、現代的なおされーな家が建ってたりするわけです。 それがいいとか悪いとかではなく、 ただ、驚きなんですね。 清洲城に辿りつくまでに、数名の人に道を尋ねました。 「美濃路って?どこだっけ?」という人もいました。 国道○号線と聞けば、すぐに反応したかもしれません。 歴史を感じながら歩いてみたい!なんて、地元の人は思わないですよね。きっと。 いつもそこにある道ですもん。 日本という全体からみれば、北海道には歴史がありません。 あっても浅いんです。 だから余計に、古いものを見てみたい!感じてみたい!と思うのかもしれません。 新しいお家と古い建物が混然と建ってる状態は、 そこに暮らす人には違和感はないのでしょうが 期待していったワタシの目には、奇異に映る…というか、 せっかくの「歴史観」が勿体ないな~と感じてしまいました(^_^;) まー、他所もんが何を言う~ってところでしょう(笑) そんなことも考えながら、どんどん美濃路を進みます。 途中、「新川」という大きな川を越えました。 河川敷があって、きっとここを練習場所にしてるランナーがいるんだろうな~。と つい、札幌の新川とオーバーラップしてしまいました(笑) また美濃路には、たくさんの神社仏閣が道なりにあって 入って問題のなさそうなところは、手を合わせてきました。 もちろんお賽銭も。ポケットには10円玉たくさん用意してました(笑) たくさんの人に道を尋ねながら、歩いてきましたが もうあと2kmくらいかな~?喉が渇いたな~と思ったら 古い喫茶店があったので入ってみました。 えぇ、途中にコンビニなんかありゃしません(笑) 北海道では見た事がない「お線香やさん」とか「ローソクやさん」はありましたけど(笑) 喫茶店に入って「コーヒー」を頼んだら、さすが愛知!!さすが東海!!(笑) コーヒーにおまけの「おかき」と「カップケーキ」がサービスで付いてきましたよ! 驚くなかれ、これでたったの250円!!! いや~。ファーストフードのコーヒーより安くないですか?(笑) 思わずメニュー表を広げて、写真撮りましたよ。 だって、なんでも信じられないくらい安いんですもん!! 一息入れたワタシはまた美濃路に戻って、清洲城を目指します。 途中には、酒造メーカーがあって地酒が売ってたり (酒蔵という感じではなく、オートメーション化された感じです) ここでしか買えない地元の菓子司があって覗いたり(笑) 結局どこにも寄らず、何も買わず。 そしてようやく、清洲城が見えました! しかも直前で道を間違えて(笑)最初に見えた清洲城は後姿っ!!(笑)ヲイ! ゆっくりと清洲城を眺めながら正面へ廻っていきました。 お城の前には赤い欄干の橋が架かっています。 誰かが言ってた、大手門はどこ? あぁ、大手門ここだ… え。 。・゚・(*ノД`*)・゚・。 ようやく辿り着いたのにっ!! ここまで歩いてきたのにっ!! ワタシのバカ、バカ、バカーーーーッ!!! 休館日。 ;´Д`);´Д`);´Д`);´Д`) ちょっと考えれば分かったことを。 他の観光地も候補だったのに、休館日で諦めたのに。 なんでここだけ、リサーチ忘れるかなーーーーっ!!わしっ(TへT) 思いっきり脱力したのは言うまでもありません。 久々のやらかしちまったすっとこどっこい。 でも、そんな自分には慣れっこなので(笑) すぐに気を取り直して、次の場所へ。 近くの清洲公園へ。古城跡や信長の銅像を観て… さぁ、時間が余ったわよ?どうしましょ? お城で天守閣に上る予定だったのに、その時間がまるっと余ってしまった(笑) 清洲からは電車で名古屋に戻る予定だったけど… うん。仕方ない、来た道をもう一度歩いて戻るか。 ここまで7km、帰りはもっと近いでしょ。 結局、帰り道も美濃路を少し先まで歩きすぎ(笑) また道を尋ねながら違うルートで枇杷島の駅まで戻りました。 筋肉痛の両足にはけっこう堪えましたが 10数キロ、いいリハビリになったと思うことにしました。 それにしても、 マラソンも上手く走れなかった。 目当ての清洲城も天守閣に上れなかった。 やっぱり来年も名古屋に行かんとならんですか(笑) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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