昨日も中国各地で反日デモが繰り広げられた。上海をはじめとしてデモは次第に膨れ上がり、総領事館や日系の飲食店などが投石され、窓ガラスが割られるなどの被害を受けた。確かに飲食店(中には日本と関係の無い中国系の店もあるらしいが)に対しての投石などの暴力行為は度が過ぎた行為だと思う。上海でもっとも投石などの被害が大きかったのは報道で見る限りやはり総領事館だったようだ。これは中国人民の怒りの大きさを如実に表している。しかし日本のマスコミは、これがさも「若者のノリで行われた犯罪行為」であるかのように報道し、新聞では一面に大きく「中国謝罪せず」(毎日新聞)などと、さも謝罪することが当然であるかのように書いている。
中国人民がこれほどまでに怒っているのはなぜだろうか。そういうことを日本人はまず考えなければならない。原因は「教科書問題」であり、また「小泉の靖国参拝」であり、また過去の侵略戦争を美化した上での「常任理事国入りの野望」である。そこに領土問題も絡んでいる。要するに原因は日本政府にある。日本人は日本政府の下にある国民の責務として、自国の政府の過ちを糾させ、きちんとした国際関係を結んでいく必要がある。政府やマスコミに乗って中国を批判している場合ではない。
さらに、日本国内で日中学院に金属弾が打ち込まれたり、大使公邸にペンキを塗られたり、爆発物を仕掛けたという電話がかかったりしている。中国側に謝罪を求めるなら日本側も謝罪しなければならないのではないか。規模の大小を言うのであればそれこそ五十歩百歩である。
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