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カテゴリ:ダンナのいない日
昨日までは今週雨が降る予報だったのに、
![]() このまま夏本番に突入なのでしょうか。。。 夏と言えば、背筋から涼しくなる怪談とかホラーの特集が、テレビなどで組まれますが、 私の定番は、落語の『皿屋敷』(上方版は姫路城にまつわる播州皿屋敷がベース)です。 それも三代目桂春団治に限ります。 噺家によって、まくら(話の前置き)が違うので、微妙に異なりますが、 内容を簡単に言えば--- 伊勢参りの帰りに姫路の若者が、よそ者から播州皿屋敷の話を聞かれますが、 知らずに恥をかき、地元の若い衆に聞いても誰も知らず、 おやっさんに聞きに行くところから始まります。 皿屋敷とは・・・ 姫路の代官青山鉄山が、別嬪の腰元お菊に横恋慕しますが、なびかず、 可愛さ余って憎さ百倍、苦しめる策に出ます。 代々伝わる10枚組のお皿を預け、お菊のいない隙に1枚抜き取り、 要り様になったと数えさせ、失くした罪で(お菊には何の咎もないのに) 折檻し、井戸に吊るして上げ下げ、しまいに長刀で成敗して、井戸へザブン。 成仏できないお菊は、鉄山のところに化けて出て、 「うらめしや~。鉄山殿・・・」 鉄山は狂い死にしてしまうというお話。 近所の車屋敷がその舞台と聞いて、物見高い若い衆は見物に出かけます。 井戸からお菊の幽霊が出てきて、「一枚、二枚・・・」と皿を読み始めますが、 おやっさんからの忠告で、最後の九枚まで聞いたら震い死にすると聞いていたので、 七枚あたりで逃げ出します。 何事もなかったのと、お菊さんがあまりに別嬪だったことで、 それから通うようになります。 さらに口コミで毎晩見物客が増えて、ダフ屋も出る大盛況に、 お菊さんも芝居っ気と商売っ気が出て・・・ さげ(オチ)となります。 皿屋敷伝説のくだりでは、笑いなしの残酷さで、背筋を凍らせ、 車屋敷に行くまでのすったもんだと、芝居小屋のごとくなった車屋敷での様子、 何といっても芝居っ気の出たお菊さんがケッサク ![]() この落差が好きなところかな ![]() まぁ背筋が寒くなる ![]() ![]() 今年もどこかで上演されると思うので、また行きたいな。。。 ![]() 何人かの『皿屋敷』を聴きましたが、主役が幽霊 ![]() 思いました。 三代目春団治は、どの噺でもそうですが、まくらがほとんどありません。 始まってすぐ、羽織を両肩からゆるりと外し、ピッと一気に脱ぐ所作はあまりに有名ですが、 何度見てもめちゃめちゃカッコいいです ![]() ![]() まくらを入れないのもその所作も、聴き手の集中を促しているのかもしれませんね。。。 今年の春姫路城に桜を見に行ったら、伝説のお菊井がありました。 ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009.06.24 23:00:48
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