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明けましておめでとうございます
今年もよろしくお願いいたします~♬ 今年はすこしは安心できる1年になりますように♪ それぞれが家族や大切な友との絆を深められるときがもてますように♬ ご自身やご家族が苦難にある方~リラックスする時間、夢と希望を持てますように♬ 今まで気づかなかった人の優しさ、素晴らしさに気づき、目覚める機会がありますように♬ 2020年が終わりました。 ブログにお寄りくださった皆様、誠にありがとうございました。 2020年1月、伯爵さまとお会いして以来、コロナで楽しみだった作品たち(ヘア・スプレーやミスサイゴンなどなど)も流れ、コロナとともに半年以上が過ぎ、でも、初めてのオンラインFCイベントに参加してドキドキし、初めての帝劇トークショーでわくわくし、そして 気が付けば年末で、クリエの恭一郎さんを30日に見納めて、はや大晦日。 「オトコ・フタリ」クリエ楽が終わり、本当によかった。ほっとしました(^^♪ 3人のほっとした気持ちがほんとうにびんびん伝わってきました。 ほんとにいろいろありましたが、お疲れ様でした~。 作品についての感想ですが、これがひとことで言うのは非常に難しいのです。 ストーリー展開など、うーん、と色々と思うところがおおい作品で、正直このコロナの時代だったからこそフィットした作品なのかも、と思います。 3人に絞った密になりがたいキャスト構成、短めの設定(実際は、1幕40分、休憩30分、2幕50分でした)過去の告白等あっても、わりとあっさりした内容、心が強く揺すぶられて泣くほどではなく、あまり重々しく引きずり込まれないテレビドラマ的な緩やかで、対立的やりとりや、その他いろいろあったとしても、ほのぼのとしたラストで、気持ちよく劇場をあとにできる、という意味では、とてもこの2020年最後に観る作品としてはマッチしていたと思います。 も そして、キャストへの「アテガキ」的な書き方をしてくださる、ということも、ひとつの「深い愛」だと思いますし、この上なく有難いことだとは、ちろん思っています。 でも・・最初に感じたなんとなく感じる「唐突感」「物足りなさ」が消えたわけではなく、いわゆる祐一郎マジックの1つかなと。多少とも薄まっていったとすれば、それは、大好きな山口さん、浦井さん、保坂さん~たぐいまれなる力とチャームを持つ3人、とくに言葉にする必要もない、と感じられるほどの、祐一郎さんの客席をぐいぐいと掴む力、のなせる技、とどうしても思えてしまいます。 1幕がなんとなく軽めの芝居、やりとりのエピソード的連続で流れてしまい、1幕ラストもいきなりな感じで終わってしまう(しかも笑ってはいけないシーンなのに、相変わらずあの人形(?)には周囲からは笑いがでる) 2幕の好子さんの告白や過去のエピソード、由利子さんからのメッセージなども、驚きはあっても、だからといって、ドラマチックに展開?と思えば、なんとなくあっさりと終わってしまう。 もしストーリーがこのままだとしても、内容的に、この時期でなければ、もっともっと深く、インパクトのあるシーンが欲しい。役者さんが、その人のもつぎりぎりに近いヴォルテージまで上昇して、一緒にこちらの鼓動も体温までも引き上げられる、そんな思いを、祐一郎さんのバルジャンやトート、マキシム、クロロック、ロバートなどで味わっていることもあり、簡単には、身体が心が満足しないようになっちゃったのでしょうか。もっと笑って泣いて、感動して帰りたい。 たとえばですが、クライマックスの「愛の大作」に挑戦するシーンなどは、やはりどんと恭一郎さんの「心の声」を歌にしたビッグな1曲(M!でいえば、神何故、レベッカでいえば、2幕のあの告白、そして、ヴァンパイアでいえば、墓場の曲(抑えがたい欲望))このような、絶対に一生心に残る楽曲が、たとえストレートプレイであったとしても、有名な歌謡曲など、ではなくて、ふさわしい方に作曲してもらって、せめてオリジナル曲が1曲あったら嬉しかったという気持ちはどうしても湧いてきました。 コメディと歌われていても、どうみても軽めのシリアスハートウォーミングドラマであり、それなのにどうも恭一郎さんの表情や台詞が固い、ちょっと怖い、低い声はもちろん魅惑のヴォイスだけれど、セリフやシーンがそういう部分が多いため、そういう印象を受けるのはちょっともったいないなあ、と思って、もっともっといろいろな意味で責めてほしい、ぐいぐいとこちらのハートをもっとつかんでほしい、 もちろん素晴らしい容姿や、誰にもだせない良いお声が滑舌(活舌でもある!)よく響くのを目の前で堪能できる喜びは深いし、目力、そして、画家としてキャンバスに向かう姿や、セリフのやりとりをはじめ、あまり扮装をせずに、素の祐一郎さんの魅力を倍増する衣装や台詞、設定などなどで、 もちろんファンとしては、喜ばしい、嬉しい時間を過ごせたことは、感謝感激でしたし、 (ちなみにストレートプレイであっても、各自がマイクを装着しているのが確認できました) ときには、大作に挑む途中で、筆先が落下してしまい、どうするの?と皆が息を呑む中、拾わずに、 残りの筆(根本部分?)で、継続してキャンバスに向かう姿があったり・・ 「愛」が自分の中に沸き上がり、今までのようなモノトーンの画でなく、「陽」「Heart」を感じさえる色合いを選び、力強く絵具をキャンバスに投じる。モノトーンの絵をかくときに装着していた黒の手袋は、この最後の大作のときは、身に着けません。冬馬くんが歌ってくれた「糸」の一節を口ずさみながら、自分の中に沸き上がってくる思いを噛みしめる、その恭一郎さんの姿はどんどん深まり・・と よいシーンはもちろん多々ありました。 でも、どうしても、なにかが足りない感があったのです。 そんな私たちの気持ちを舞台の神様が聴いてくださったのか、わかりませんが、 皮肉なことに、浦井さんの喉の絶不調、という一見災難であることが勃発(?)した27日から、 舞台の風向きが大きく変わりました。 27日の様子を耳にし、翌日の28日には、ご家族のご事情等により、たった1度しかこの作品の観劇が叶わぬ友人とお会いすることになっていて、ほんとうに27日の夜は翌日どうなるのかが心から心配で眠れませんでした。この時期ですから、もちろんコロナも心配、インフルも心配。とつぜん劇場に行ってから「休演」(去年のロカビリージャックであったのです)のお知らせなどということになっては、足元が崩れ落ちるショックですから・・。 明けてみれば、たしかに浦井くんの喉は相当ダメージを受けている風で、セリフはかすれ声、 やはり胸はドキドキします。しかし! そして、歌を歌いあげることが困難なため、弁士風に「語ります!!」「吟じます!」というアイデアにチェンジし、 みごとに、新しい「オトコ・フタリ」の方向ができました。 (歌というのは、冬馬くんが「愛とはなあに?」という問いかけに対して、歌う中島みゆきさんの「糸」および、米津玄師さんのLEMONのことです) これが、また別バージョンとして、とても新鮮でもあり、楽しくもあり、祐一郎さんと保坂さんも、この「作戦」にうまく絡んでくださり、効果満点!!!災い転じて、なんとやらです!! 本来ならば、浦井さんがちょっと歌う、という上手のあの絵画のタイトルにまつわる曲の一部を、なんと祐一郎さんご自身が歌ってくださるという奇跡!!むしろ、この日を観られてほんとによかったと思うよ!!と終演後、友人たちとこの日だけの友に熱く声をかけました。 なんというか、作品そのものから生じるエネルギーとか、テーマともなる「愛」についても、 オリジナルを大きく超えるような、生の舞台でしか味わえない、ほんとうの愛、人が人を支えるって 応援するって、力になるって、心をささげるって、こういうことなんだ!! 大切な人のために、心を砕くって、こういうことなんだ!ということが、 作戦変更にさりげなく参加して、浦井くんの声の分下がってしまう可能性のある、ポテンシャルを ぐぐっと上げる。こういうさりげないことができる、このベテランのおふたりに、じーんと涙でました。たとえば、浦井さんの声の調子に合わせて、ほんとにプロにしかできない精度にて、ほかのおふたりの声のトーンや調子、演技もぴったりと寄り添うものになっていました(涙は、ストーリーに関する涙とは別のものです) 愛されるより、愛するほうが、とか、いろいろな格言などなど、ためになる台詞はもちろん多々ある作品でしたが、本当に心動かされたのは、ハプニング、アクシデント、不利な状況を、今持っている愛の力、人間力、経験力、知恵・・・で、なんとか乗り越えたい、そして客席に届けたい、という そういう熱い気持ちがダイレクトに、そして期せずして伝わってきたからこそです。 千秋楽の日(30日)も、まだまだ浦井さんの喉は不調で、セリフすらも、掠れて聴こえづらい感じになることもあり、ああ、どうか無事でこの日が終わりますように、という心からの祈りを胸に客席から念を送りつつ応援しました。 この日も、さらに浦井さんの「弁士」ぶりは、板につき、もう最初から、このような演出だったのでは?と思われるほど、とてもよいアイデアで、うん、むしろ歌うより語るほうがよいのでは? とさえ、思ってしまいそうなほど、素敵でした。 素敵と言えば、元気な若々しくはじけて、恭一郎さんにも挑んでいた、冬馬くん(浦井さん) でしたが、この終盤のかすれ声、ハスキーですこし弱みをみせてくれた、浦井さんの姿そのものが、実に新鮮でチャーミング。なんだかぐっときましたよ。むしろ声を張れない分だけ、工夫をする、それが今までになかった新しい深みを与えていました。 いままで自分は、完璧に声を張る姿しか観たことがなかったこともありましたが、これをきっかけに、浦井さんも素敵で若々しい王子から、ちょっと大人な、痛みをぐっと乗り越える渋さをもつ俳優さんに、図らずして脱皮していく可能性があるのでは?などと思いました。 千秋楽の作品名のところは、「闇が広がる♪」の部分ではなくて、 この曲の冒頭(「長い沈黙の時は終わったのさ、君は思い出す♪」)を恭一郎さんが歌う。 ・・そして、止めてくれ!と言ってまして、一瞬の祐トート降臨に ほんとうにファンはきっと皆にこにこしてしまいますね。 大塚さん(声の出演)のながーーいお手紙部分も、公演の前半はそれを聴く恭一郎さんのリアクションも薄かったためか、失礼ながらわりと手持無沙汰で退屈な感じ、でしたが、 後半は、それを読む浦井くんへのリアクション(お手紙内容へのリアクションでもあり) が、どんどん面白い方向に転じていき、恭一郎(祐一郎?)さんのショータイム(?)化していったため、 ある意味、楽しみなシーンになってしまうという、驚き! (これは、ファン以外の人が観たら、どういう感想なのか?ちょっと知りたいような 気もしますが、怖くて聞けません) まあ、とにかく、終わり良ければ総て良し、という格言が恭一郎さんや冬馬くんのメモに あったかどうかは、わかりませんが、今はこの言葉が一番ぴったり! ほっと胸をなでおろし、この作品で1年を〆られたことは、やはりラッキーでもあり、 祐一郎さん、浦井くん、保坂さん、そして関わった全員の方の愛の力であるのだと思います。 カテコでも、祐一郎さんのご挨拶は、予言者である浦井くん、女神である保坂さんの愛の力を信じて、「大丈夫大丈夫!!」とがんばってこれたみたい。ほんとうに嬉しそうで、ほっとした表情でした。最後のバイバイが「お手々ゴシゴシ洗おうね♬」のポーズだったので可愛い。 浦井さんも、先輩方のサポートに感謝し、検査が陰性だったとの報告もありました。喉の不調は風邪というより、張り切り過ぎて喉を壊したらしいです。保坂さんも、ちょっとうるっと来たようなしんみりしたお声で、来てくれた人、色々な困難で来れなかった人の気持ちも全部届いてますって優しく嬉しいお言葉です。 本当に本当にお疲れ様でした♬そしてありがとうございました♪ 長くなってしまったので、 今年の観劇NOTEは別の記事にします。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2021.01.17 00:32:50
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