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カテゴリ:こんな体験しました。
見えない。 こわい。 寒気がする。
手が緊張でこわばっている。(O_O;)ぎくっ 真っ暗い闇の中、薄気味悪く迫ってくる、ほのじろい霧。 ヘッドライトに照らされた、道路のセンターラインが 霧の隙間から、時々見える。 ここは、まるで幽霊でも出てきそうな、 三途の川のような、そんなぼやけた風景のなか、 私は車で走っている。 夜の10時前なのに、街灯も無い。民家の明かりも見えない。 車のヘッドライトだけが、唯一の明かりだ。 そういえば、 さっきから対向車も全然こない。 この霧の中は、 体がふわふわっと浮き上がるような、 気持ち悪い感覚にとらわれてしまう。 突然、濃い霧の塊が、私のほうに向かって、 迫ってくる。 車が霧にスッポリと被い尽される。 あっ、前が全然見えない。 道路はどっちに曲がってるの? 思わずハンドルを握る手に力が入る。 背中にじわっと汗がでた。 「ふう~」と大きく深呼吸をする。 まるで、「ハリーポッター」の「アスカバンの囚人」にある、 【列車の窓越しから、闇の中、ハリーが外を見ている】 ような場面だ。 後ろに乗っている子供達も 「怖いよぉ~」 と気味悪がっている。 思わず私も声がでる。 「そうやね。全然前が見えないね。ゆっくり行くからね。」 いつもよりかすれた声で返事をする。 黙っていると、余計に怖さが増してくる。 こんな時は、大声で歌でも歌って、 気を紛らわすのが一番だ。 オレンジレンジのCDを子供達が聞いている。 はやく、この霧の中から抜け出したい。 でも、気持ちが焦ってる私には、 CDの音が、あまり頭に入って来ない。 もう喉がカラカラだ。 体温は上がるけど、反対に手先は冷たい。 さっきから、 対向車とも、数台すれ違うようになった。 助かった。ε=(´◇`*)ホッ やっと高速の入り口だ。 恐怖の20分がやっと過ぎた。 これで安心か!? ほっとしたのもつかの間、 高速に入っても、霧はしつこく付きまとってくる。 車は、直ぐにトンネルに入る。 トンネルの中は、今までとうって変わって とても明るい。 眩しいくらいだ。 今までの緊張感から、少しずつ解き放されて来る。 車は広島方面にドンドンと向かっている。 山陽道はとかくトンネルが多い、 でも、こんな夜の高速ドライブは、 トンネルの中の方が、明るいので、かえって安心だったりするのだ。 ふと、気が付いた時、霧はもう 消えていた。 突然降ってわいたような、濃い霧の中での運転なんて 初めてだ。 何度か通った事のある道なのに、こんなに緊張した運転は 久しぶりだった。 ゴールデンウイークのプチ恐怖体験でした。 これは、雨上がりの5月2日の夜の出来事です。 明かりをみると人間ほっとします。 心が和んできます。 たとえそれがトンネルの明かりでもね。 久しぶりにビビッタよん。(゚◇゚oi)汗タラリ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005.05.06 13:09:13
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