ゆるゆる時間

[本] カテゴリの記事

全20件 (20件中 1-20件目)

1

• 「はじめての文学」村上春樹

  久しぶりに村上氏の昔の短編を読み返すいい機会になった。 それぞれの作品のストーリーは、実際にはありえない世界だけれど不思議と（私には）違和感を感じさせずにしっくりくるし、読んでいてわくわくしたりもする。 好き嫌いは分かれるもしれないが、気軽に読めるし独特の村上ワールドを体験できる。 また、あとがきに村上氏の、それぞれの作品に対する解説がつけられていて「こういう思いで書いていたのか」と、新しい発見があった。ファンとしてはとても嬉しい。 長編とは違った、短編ならではの楽しさがつまった一冊だと思う。 個人的に好きなキャラクター、ワタナベノボルと羊男も出てくるのでそれもまた楽しい。

  2007年01月28日

• 「グレート・ギャツビー」

  その昔、「偉大なるギャツビー」のタイトルで翻訳されたときに読んだけど、当時はよくわからなかった。訳もなんだか難しかったし、あんまり記憶に残らなかったのだ。今回は村上春樹氏の訳で読んだ。村上氏の大ファンということを置いておいても、素敵な訳だった。というか、私は村上氏の翻訳は本当に素晴らしいと思っている。ので、ついつい翻訳本も買ってしまうのだ。「グレート･ギャツビー」って、こんなに悲しい話だったのかと、びっくり。あれ？こんな最後だったのか。ギャツビーって、実はすごく臆病者だったのか。とかとか、新鮮な発見がたくさん出てきた。あとがきで、村上氏がこの作品は自分の人生の中で間違いなく1番重要なものだと書いていたけれど、その気持ちが伝わってくる。別に、村上氏の本来の文体がそこに出ているとか、そういうことではなくて、とても丁寧に訳されていると感じたってことですが。きっと、村上氏が言っている様に、この作品はやはり原文で読むのがいいんだろうな。でも、そこまでの理解力がない私にはやはりこのように素敵な翻訳をしてもらえるととてもありがたい。翻訳って、ものすごく難しい作業だと思うんだけど、いつも丁寧に、本来の作家の意図やそのときの言葉の流行などを損なわないように訳してくれる村上氏に感謝。おかげでたくさんの素敵な作家を知ることができました。これからもたくさん訳してください。

  2007年01月05日

• 「冷血」

  T.カポーティの「冷血」を読んだ。映画「カポーティ」を観て元となった作品も読みたくなったから。前半では、クラッター家の悲惨な事件が発生するまでのそれぞれの生活が描かれている。そして、惨劇。後半は、裁判でいかに裁かれていったか、というところに重点が置かれている。他の事件の例も交えて具体的に説明がされている。主犯のペリーとディックの心象は本当のところはわからずじまいだったように感じた。どっちが本当に4人を殺したのかも。でも、小説では主人公がペリー（メインでは）であるのに対して、映画ではカポーティ本人が主人公。だから語り口も違う。映画とは別物と捉えたほうがいいかもしれない。カポーティがこの作品を書き終えてからは、長編を書かなかったっていうのはなんとなくわかる気がする。すごく磨耗したんだろうな。疲弊したのかも。

  2006年12月01日

• 「ストレス一日決算主義」

  山本晴義著の「ストレス一日決算主義」を読んだ。いかにストレスを溜めないようにするか。ここのところずっと鬱屈した気分でいたので。何かにつけて、心の底に「怒り」があるような気がするし。電車に乗れば、子供連れの若い母親が平気な顔で優先席に座っていて、お年寄りに席を譲らない。街中では、人とぶつかっても謝らない人たち。会社でも腹を割って話せる人はいない。まあ、会社だから仕方ないけどね。普通に暮してるだけで、なんだかストレスが溜まっていく気がする。私の性格が、厳しいってことが問題なんだけど。この本は、ストレス自体が悪いことではないんだけど、それをいかに「その日のうちに解消するか」ということが書いてあります。「生きる」ということは「息をすること」だそうです。意識して息をする。これだけでだいぶ気持ちが変わるらしい。読みやすくって、肩の力が抜ける本です。もっとらく～に生きたいわ。人のこともあんまり気にしないで。

  2006年11月08日

• 「怪しいアジアの歩き方」

  この間読んですっかりその文体とアングラ体験の内容にハマってしまったクーロン黒沢。怪しいアジアの歩き方　も読んじゃった。これは、ポッチン下条という、名前からして怪しい知人との共著。共著というと、メインの著者は良くてももう一人がどうも・・ってパターンが多いんだけど、このポッチン下条氏も、クーロン氏に劣らない体験の持ち主＆勢いある文体。タイ、ベトナム、カンボジアなどなど、アジアの観光で有名な国々の、観光で行ったのでは見られない影の部分をお日様の元にさらしだしたのがこの本。それまでの自分の価値観ががらがらと崩れていくこと間違いなし。散々ひどいめにあったりしてるのに、よくも懲りずに行くよなあって感心する。でも、だましたりだまされたりしながらもしぶとく生きているアジアの人々。憎めないんです。実際自分がひどい目にあったら別だけど・・。自分では危険な裏社会を見ることはできないけど、ちょっと興味はあるの、っていう人にはぜひオススメな一冊です。

  2006年09月03日

• クーロン黒沢

  クーロン黒沢の「裏アジア紀行」を読んだ。ここのところ旅行づいてるので。他にもいくつかamazonで買い込んで読んだんだけど、この人のが一番面白かった。かなーーーーーーーり、アングラなキャラばっかり出てくる。当の本人もきっと日本にいたら怪しい人なんだろうなって思うけど、あまりに他の人たちがすごいので普通の人みたいに見える。自分では絶対に絶対に絶対に！こういう旅行はしないけど、怖いもの見たさってのがあって、本で読むなら面白い。文章にも勢いがあって、黒沢ワールド一色。電車の中で読んでると、ついつい笑ってしまう。ベトナム人すごいな、中国人こわー、って。中国のイメージはまあ、ともかくとして、ミャンマーのイメージがだいぶ変わりました・・。

  2006年08月23日

• 

  「パズル・パレス」

  同僚に借りて読んでいたダン・ブラウンの処女作「パズル・パレス」を読んだ。これはアメリカの政府機関の暗号解読をしてるNSAって機関での陰謀のお話。つってもやめてしまった職員の陰謀なんだけど。処女作というせいか、ちょっと荒削りな感じもしますが、でも面白い。アルゴリズムがどうとか、コンピューター用語も出てくるからちょっと小難しく思う人もいるかも。でも、勢いがあって上下2冊あっさり読んじゃいました。パターンは同じなんだけどね。他の作品と。

  2006年08月06日

• 「Deth Note」

  同僚に借りていたのを読み終えました。全12巻。む・・難しい・・。最後の謎解きが。もう一回読み直さないと・・。しかし文字の多い漫画です。それでも面白い。でもやっぱり！Lには死んでほしくなかったんだよーー！頭のいい人がこんなもの手に入れると、とんでもないことにもなるんだなあ。でもやっぱり、最後はその人のものの見方、考え方によるんだけど。ラスト、あの終わり方はちょっと・・って思ったのは私だけ？

  2006年08月02日

• 「深夜特急」

  久しぶりに読み返した。全6巻。旅行記（と言っていいのか・・）の中では、これを越える作品は無いと思ってる。正直、沢木耕太郎の他のエッセイとかはあんまり・・なんだけど、この作品は何度読み返しても面白いしわくわくする。この本を読んで、ポルトガルのロカ岬へ行ったくらい。ただ、自分が歳を取ってきたせいか、主人公の時々見せる独りよがりな考え方とかが気になったりするようにはなってきたけど。。。それでも、いろいろな国を、いろいろな人に出会いながら旅していく姿にはわくわくする。特にアジアは主人公にとってはとても衝撃的で思い出深い場所だったというのが、その文章の長さからもわかる。とにかく読んでいると、その国の熱気や青い空や埃っぽい道路なんかが感じられる。やっぱり、いくら旅とはいえ、ただ通り過ぎるんじゃなくって、その国の人や空気を感じながら楽しんでいくのがいいよなーって思う。TVの「深夜特急」も良かったけど、ちょっと原作と違ったんだよね。確か。こういう旅はもうできないけど、いつまでも好奇心を持ってわくわくしていたいよねえ。

  2006年07月07日

• 

  「半島を出よ」

  友人に借りていた村上龍の「半島を出よ」を、ようやく読み終わった。ハードカバーだから、持って歩くのも大変で結構時間がかかってしまった。ストーリーは、北朝鮮の反乱軍（実は計画された政府軍）が福岡を占領するというもの。あんまり村上龍の文体は好きじゃないんだけど、この本はなかなか良く調査されていて、現実味があった。北朝鮮の反乱軍500名に制圧される福岡。北朝鮮の読みどおり、人質がいるからと何もできない日本政府。事実上封鎖されてしまう九州。東京にいる官僚たちは、何かを決めることもできない。淡々と後続の12万の兵士の到着のために準備を進める北朝鮮軍。自国内での戦いを経験したことのない（原爆は別として）日本は、どうしようもない暴力に逆らえない。でも、最終的には社会になじめない、いわゆるはみ出しものたちによって九州は救われるんだけど。きっと実際にこういうことが起こったら、日本政府は確固たる態度を取れないんじゃないかなってやっぱり思う。悲しいことだけど。でもそれは、日本が平和だってことの裏返しなのかも。。読み進めるうちに、やっぱりところどころなじめない文体が出てきた（妙にお下劣な話し方をする登場人物や、必要以上じゃないかと思われるような暴力的な描写とか）けど、全体的には面白い内容でした。ただ、北朝鮮の兵士たちがあんなにすぐ心を動かされたりするのかどうかは疑問。。。

  2006年05月07日

• 

  ナルニア国物語「The Horse and His Boy」

  ようやく読み終わりました。「The Horse and His Boy」。日本語で読めばよかった・・と思うくらい、出てくる単語がわかりませんでした。とりあえず、ざっくりって言う感じで読んだんですが、「The Lion, The Witch1..」に比べるとちょっとわくわく感が少なかったです。最後のほうになってようやくルーシーやエドモンドが活躍する場面が出てくるのですが、結局ピーターは出番なし、とう感じ。うーん。残念。でも、Shastaがやっぱり王子様だったのね。よかったよかった。Aravisとも一緒になれてよかったよかった。どうでもいいけど、名前がわかりにくいっす・・。も少しわかりやすいとよかった・・。それに、どうやら私は読む順番を間違えたらしいです。2作目に読むべきなのは「カスピアン王子と角笛」だったのね。だって、本の裏表紙には、次はこれだってあったんだもん。。。

  2006年04月06日

• 村上春樹氏　カフカ賞受賞

  村上春樹氏がフランツ・カフカ賞受賞するそうですね。なんだかうれしいです。この賞を受賞する作家は、ノーベル文学賞を受賞する見込みが高いとか。ノーベル賞を春樹氏が欲しがってるかどうか、というとなんとなーく違うような気もするけど、でもでも、素敵なことですよね。春樹氏の作品は読んでいていろんな情景が浮かんできます。それに、とってもまじめというか、正直な人なんだろうなという人柄が、特にエッセイからうかがえたりして。大好きな作家なので、受賞は本当にうれしいです。

  2006年03月26日

• 村上春樹氏の直筆原稿流出

  村上春樹氏が直筆原稿流出の件で「文芸春秋」に寄稿したというニュースが流れていた。すでに亡くなっている編集者が無断で自宅に春樹氏の原稿を持ち帰り、古書店などに売っていたとのこと。亡くなった後は遺族が処分するような形でさらに売ってしまったとか。。。この件について、春樹氏はかなり強く批判しています。確かに生原稿は、作家個人に既存するものだと思うし、断りもなく売っていいものではない。今日の「報道ステーション」で、コメンテーターのおじさんが、「別に損をしたわけでもないんだから、いいじゃないか」と言っていたけど、この人は何を言ってるんだろう？じゃあ、著作権って何のためにあるの？損をしなければ不正コピーしてもいいのかなあ。これはそういう問題じゃなくって、モラルの問題だと思うんだけど。。。春樹氏は、こういうメディアに出ることを極力避けてきた人だから、このような形で報道されるような記事を書いたということはよほどのことだと思います。そりゃあね、お金があれば私だって欲しいですよ、生原稿。見たいとも思います。大ファンである作家がどういう字を書くのか、どんな風に直したりしてるのか、興味津々だし。でもね、本人に無断で売られてるものは、やっぱり買えない思う。確かに１００万も出して買うくらいだから、すごく好きな人なのかもしれないんだけど、本人が嫌がってるようなものは持っていたいとは思わないなあ。まだ文芸春秋を買ってなくてちゃんと読んでいないんだけど、この編集者の方とは喫茶店をやっていた頃からのお知り合いで、いい関係だったようなので、春樹氏はきっとすごく、すごーく悲しい思いをしたんじゃないでしょうか。ショックだったと思います。

  2006年03月10日

• Narnia: The Lion :The witch and The Wardrobe

  ナルニア国物語の「The Lion :The witch and The Wardrobe」（邦題：ライオンと魔女）を読みました。この作品は、実は2作目だそうですが、年代順でいうと1番目ということらしい。いやいや、わくわくしますね。大体、たんすの中はナルニア国への入り口ってところからしてわくわくするじゃないですか。そして登場人物のキャラクターの多彩さ。なんといってもアスランがかっこいい！子供たちも生き生きと描かれていて、こういう本、子供のころに読みたかったなって思いました。なぜだか私は読んだ記憶がないのです。「小さなスプーンおばさん」に夢中になっていた記憶はあるんだけど。^^;)しかし、いつも思うんだけど、ペーパーバックって軽くていいですよね。日本の文庫もこれくらい軽くなるといいんだけどなあ。

  2006年02月23日

• ナルニア

  もうじき映画が始まるので、読まなきゃと思いつつなかなか手を出さなかった「ナルニア国物語」。ようやく買いました。セットで買うか、どうしようかと店頭で悩んでいたら、英語版ペーパーバックも置いてあり、まあ、児童文学だから大丈夫か、ということでこちらを購入。「ライオンと魔女」の英語版です。で、買ってからよくよく冒頭部分を読んでみると、これ、第1話じゃないんですね。第一話は「魔術師のおい」みたい。現代は「Magician's Nephew」。。。あれ？これ、昔読んだ、と気づきました。ナルニアって、私の友人たちは結構子供のときに読んで、すごくよかった！という人が多いんだけど、私は実は読んだことない。でも、「Magician's Nephew」は、そのシリーズと知らずに、カナダにいた時に学校の先生に薦められて読みました。なーんだ。その話だったのかー。ははー。日本語版では「ライオンと魔女」が1話になってますが、あれは出版順らしいですね。（あくまで曖昧^^;)）出版順に読むのがオススメらしいので、とりあえずこのまま読み続けようっと。まだ冒頭の数ページしか読んでないけど、もうわくわくしてきましたよん。

  2006年02月08日

• 料理人

  ハリー・クレッシングの料理人を読みました。コブという小さな町にやってきた、長身で痩せた料理人のコンラッド。街の有力者ヒル家の料理人として働き出す。彼の料理の腕は超一流。しかし、コンラッドがやってきてからは痩せていた人たちは太っていき、太っていた人たちは痩せていき・・。それまで元気だった人たちが病に倒れたり。コンラッドのミステリアスな雰囲気に惹きつけられるんだけど、読んでいくうちに、「これって、ミステリーなの？サスペンス？」とか思えてきたり。最後には、雇い主だったヒル夫妻やその息子がまるで使用人のように、でも楽しそうに家の仕事をこなし、コンラッドは娘のエスターと結婚し、丸々と太って毎日を饗宴の中で過ごしていく。結局のところ、コンラッドが何かをしたのかどうかもまったくわからないまま終わってしまう。それでもなんだか、不思議なユーモア感がある作品です。文章がとても軽快ですぐに読めてしまいました。

  2005年12月20日

• 

  ビューティフル・ボーイ

  トニー・パーソンズ著のビューティフル・ボーイを読んだ。イギリスで「ハリー・ポッター」を抜く人気の小説らしい。人生順風満帆に生きてきた主人公のハリー。でも、30歳を目前にして妻に逃げられシングルファーザーに。今まではTVプロデューサーとしてそこそこ知られていたのに、大事な息子パットの世話をしなくちゃいけなくなって、フルタイムで働けなくなる。最初は失敗ばかりだけど、だんだんと「父親」になって、駄目なりにがんばっていこうとするハリー。新しい出会いがあったり、悲しい別れがあったり。子育ては妻ジーナに任せっきりで、華やかな仕事で脚光をあびて、でも30歳になるのがちょっと怖くなったりしてつい魔が差して浮気しちゃったハリー。結婚して子供を育てるために自分の夢をあきらめて専業主婦になったジーナ。うーん。男って、どんなに妻を愛していても浮気しちゃうんでしょうかねー。物語はとても読みやすく、ハリーの心情がうまく表現されていると思いました。読み終わった後、ちょっとほっとするような本です。ちなみに原題は「Man and Boy」。最初「ビューティフル・ボーイ」って、誰のこと？ハリー？って思っちゃった。でもパットのことなんだけどね。J.レノンの曲を思い出しちゃいました。

  2005年12月15日

• 

  「東京奇譚集」

  というわけで（どういうわけだ）、素直に家に帰ったので、読書した。通勤でずっと読んでいた、村上春樹の「東京奇譚集」。何を隠そう、わたくし村上春樹氏の大ファンで、ほとんどすべての本を持っています。春樹氏からのメールももらったことがあります。（村上朝日堂での読者とのやり取りで。）ふふふ。新刊が出ると、割とすぐに買うのですが、なかなかもったいなくて読めない。だって読んじゃうと読み終わっちゃうんだもん（当たり前だけど）。で、今回もしばらーーく、別の本を読んだりして我慢していましたが、そろそろ読んじゃおっかなー、ってんで読んじゃいました。この本は、久しぶりに素直な感じだなと思いました。初期の作品とはまた違うんだけど、ある種のストレートさがあるというか。でも昔みたいなちょっととんがった感じではなくて、なんていうのか「やさしさ」みたいなものがあるような。そして、とても丁寧。春樹氏の作品で何が一番好きかというと、彼の丁寧さかもしれません。とてもとても丁寧に言葉を選び、表現を選ぶ。作品を読んでいると、彼のものを書くということへの真摯な態度みたいなのが伝わってきます。だから読んでいると、その情景だったり臭いだったりが頭の中で広がるのです。今回、この作品集の中で私の一番のお気に入りは「ハナレイ・ベイ」です。静かに、でも起こってしまった現実を受け入れるべく、ハナレイ・ベイに通い続ける母親。この作品集には、実際に春樹氏の周りで起こった、ありそうでなさそうな偶然がちょっと形を変えて語られているそうです。さすがに、「品川猿」の猿は実際には無いだろうな、と思うものの、どの話も不思議なんだけど、「ああ、そうなのかもね」ってなんとなく「すとん」って自分の中に落ち着いてしまう感じがあります。毎回思うんですが、春樹氏の主人公って阿部公房の主人公とちょっと似てるような気がするんですけど、私だけ？

  2005年11月30日

• 

  ダン･ブラウンにおおはまり

  最近ダン・ブラウンにはまっております。そうです、かの「ダ・ヴィンチ・コード」の作者です。会社の読書倶楽部（勝手に命名。お互いに本を貸し合ってる）でデセプション・ポイントを借りたんだけど、これがまたすんごっく面白い！あっという間に読み終わってしまい、次はいよいよダ・ヴィンチ・コードへ。今は上巻の出だしを読んだところだけど、またまた惹き込まれます。若干登場人物の背景が似てる気もしなくもないですが、まあそれはそれ。週末はずっと読んじゃいそう。

  2005年09月15日

• 「象の消滅」と「VINTAGE MURAKAMI」

  桜が咲き始めました。近所の遊歩道に数本ある桜の花も少しだけ咲いていました。来週は花見（本当に花を見に行くだけ。シート広げたりしない）に行くぞ。桜大好きの私は一人でも桜を求めてさまようのです。さて。今日は朝から楽しみにしていたトースター君でかりかりトーストチーズのせを作り食しました。幸せ。いいですね。トースター。ちんっ！って音も素敵です。でもって、今日は大好きな村上春樹氏の新刊「象の消滅」と、アメリカで刊行された「VINTAGE MURAKAMI」がAMAZONから届きました。ふふふふふ。読む紙が増えた♪最近は英語のクラスでSpeedReadingをやっていて、宿題として毎日英語の本を読まなくてはいけないので、なかなかただ本当に読みたいっていうものを読めないでいます。でも「VINTAGE MURAKAMI」は英語だから、勉強にもなるしね。アメリカ人がどういうチョイスをしてるのか、とっても気になるところ。村上春樹氏は、今最も世界で注目されている日本人作家ではないでしょうか。初期の頃から作品を読み始めて、もう10年以上ファンですが、新しい作品が出るたびに世界が新しくなっていたりして飽きません。それに、村上氏の翻訳ものが私はとても好きです。ともすれば読みにくい翻訳にしちゃう翻訳者も結構いますけど、彼の翻訳は、本当にわかりやすくて読みやすい。きっと海外での生活も長いし、本当にその著者が好きでずっと愛読しているからこそ的確な翻訳ができるんでしょうね。ああ、楽しみだ。彼の作品を本当に堪能するにはやっぱりひろいべランダか芝のある庭にデッキチェアとかにゆったりと座りながら読みたいにゃー、とか思ってしまうのです。ああ、引っ越したい・・。今日はおまけで、gooでの懸賞が当たって1000円分のQUOカードが送られてきました。プチラッキ♪

  2005年04月02日

全20件 (20件中 1-20件目)

1