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カテゴリ:本
ハリー・クレッシングの料理人を読みました。
コブという小さな町にやってきた、長身で痩せた料理人のコンラッド。 街の有力者ヒル家の料理人として働き出す。彼の料理の腕は超一流。 しかし、コンラッドがやってきてからは痩せていた人たちは太っていき、太っていた人たちは痩せていき・・。 それまで元気だった人たちが病に倒れたり。 コンラッドのミステリアスな雰囲気に惹きつけられるんだけど、読んでいくうちに、「これって、ミステリーなの?サスペンス?」とか思えてきたり。 最後には、雇い主だったヒル夫妻やその息子がまるで使用人のように、でも楽しそうに家の仕事をこなし、コンラッドは娘のエスターと結婚し、丸々と太って毎日を饗宴の中で過ごしていく。 結局のところ、コンラッドが何かをしたのかどうかもまったくわからないまま終わってしまう。 それでもなんだか、不思議なユーモア感がある作品です。 文章がとても軽快ですぐに読めてしまいました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005年12月21日 00時10分33秒
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