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カテゴリ:私的遊び
カナダでもお茶のお稽古をしたいということで、
道具を集めていたのですが、 日本では簡単に手に入るものも、 カナダではショップでももちろん、ネットでもお気軽に買えません。 もちろん日本のネットで買うことは可能ですが、 そこには配送料・国際便料金という、お金の重圧が 重くのしかかります。 特に大きいも、重いものは、送料が高くなり、 商品以上の送料になったり、「 買うのにちょっと勇気がいります。 なるべく安く道具を揃えたいということで 苦肉の策で考えたのが、現地調達という方法。 I wanted to enjoy tea ceremony at home. So I ordered to make pottery of a water jar for tea ceremony to a Canadian potter, because I could not find a proper water Jar for tea ceremony on affordable price in Canada. こっち(カナダ)で作ってもらうことにしました。 一つは水差し。もう一つは置炉。 水差しは、ギャラリーや展示会を回って、 日本の陶芸に近い感覚がある作家さんを探して、 その方に直接コンタクトを取りました。 地元の作家さんなので、直接交渉しやすいし、 値段もバンクーバーで買うよりもこうした陶芸も安いと 言われています。 こちらのプランを説明して、それに沿った形で デザインするということで、納期は約1か月。 大体の見積もりを聞いたところ、40~60ドルと言われましたが、 これもサイズや使う窯、時間などによってできてみないと わからない、と言われました。 ネットでも安い水差しもあるので、100ドル以下で買えたら、 まぁ、ネットで安い水差しを買うのと同じレベルぐらい。 1か月ぐらいして、水差しをお願いした作家さんから、「できましたよ」の メールをいただいたので、「値段は?」と聞くとはっきり答えてくれず、 6点ぐらいあるので、その中から選んで欲しいと言われました。 そして早速ギャラリーに見に行くと、どれも微妙なものばかり。 思わず絶句..... I was speechless with astonishment. どれもやっぱり西洋風入れ物。さすがカナダ。。。。 さらにサイズが全体的に小さめで、特に問題なのは、蓋の大きさ。 柄杓が入りにくいサイズのものがほとんど。 必然的に、一番大きな蓋の入れ物に決定。 選択の余地、結果的になし。 焼き物としては、それなりに味わいのある出来なんですが、 日本の焼き物の、特にお茶道具に使われているお道具の趣と 比べると、なんか違いますよね。 The potteries she made were good but unfortunately they show no Japanese taste or Japanese elegance. この蓋のフリルのようなヒラヒラはなんですか?みたいな。 ただ、この焼き物のいいところは、 登り窯を使って焼いているところです。 通常、陶芸家も楽に作ろうとすると、自宅に持っている電気窯を 使うそうですが、登り窯だと炎の加減で出来上がりが変わり、 どんな出来上がりになるか、作家もわからないそうです。 確かに電気窯で焼いたものは、統一感のあるプレーンさが 美しいのに対し、登り窯で焼いたものは、野趣溢れています。 登り窯を管理、使うことも大変らしい。 結局、この焼き物は、 一番サイズも大きく、登り窯使用ということで、$80ドルでした。 半ばオーダーメイドだし、やはり手作りの焼き物を$80ドルで 買えるのは、決して高くないとは思います。 見本画像をいろいろ見せたとはいえ、 やっぱり日本的なものが出来上がるのをカナダ人作家に 安易に期待したのは甘かったんですね。 Although I showed some images for tea ceremony Jar, It could have been hard for a Canadian potter to make a kind of tea ceremony jar. I should not have expected a sort of Japanese pottery when I ordered it in Canada. I should have expected for something new could happen. 物の価値としては高くないとはいえ、 私が無理してでも欲しかったお茶道具としては、 期待外で、高いのでショック。 そして、この画像を日本の知人に見せたら、 「これをお茶の水差しに使うの?」 と一笑されました。 日本のお茶道具に使われている焼き物の技術やセンスは、 品が良く、茶道という日本の文化は、使われているお道具も 含めてなので、確かに一笑する気持ちもわかります。 日本から買って、送ってもらっても同じぐらいの値段だったら、 そうした方がしっくりした水差しが手に入ったかもしれないと 思うとちょっとショック。
↑これを見るとホンとショック。 でも、一方で、着物も時代や個人の感性に合わせて、自由にしてもいいように お茶道具もそれぞれの土地や個性、状況にあった形で変形しても いいと思う気持ちもあります。 伝統的なスタイルを守ることとは別に、伝統的なスタイルに縛られず、 日本文化を身近に取り入れる工夫と自由があってもいいし、 茶道で、大事なのは、楽しむ心ともてなす気持ちかな、って思うから。 とりあえず、この水差しでスタートしようと思います。 なんだか、カリフォルニアロールみたいなお茶のお稽古になりそうです。 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2016.01.12 13:26:48
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