透明で悲しくて繊細で美しい物語 安達千夏 「モルヒネ」
安達千夏の「モルヒネ」をよんだ<あらすじ> ホスピタルに勤める真紀は 急に訪ねてきた元彼のヒデに動揺する しかし彼は 真紀に会いに来たのではなく 病に冒された体の 死場所を探しに来たのだった 真紀に死ぬために モルヒネを盗み 僕に打って欲しいと頼むヒデ 尊厳死と安楽死の狭間に 真紀は悩む 透明で悲しくて繊細で美しい物語最初の一章だけで引込まれたしまった美しいく繊細な文体は 尊厳死と安楽死の問題を映し出す主人公の真紀は 母親に自殺をされ 父親に姉を殺され死に方を見つけるために 医者になるそこへ 全ての過去を知っているヒデが現れ何も知らない 婚約者との間で 真紀は悩むこの物語は 全て対比で構成されている気がする自ら命を絶った 母 父に殺された 姉安楽死を求める ヒデ 尊厳死を見せた 小田原繊細で壊れそうな ヒデ バイタリティ溢れる 婚約者・・・彼女は死ぬために ヒデとオランダへ行くしかし 仕事仲間という現実が 彼女を踏みとどかせたのかもしれない適当に選んだ本だけど あたりだった