カテゴリ:細坪さん
ユウスゲという花をご存知でしょうか。
こんなニュースを見かけました 「一夜限り淡黄色の花 ユウスゲ咲く」 紀伊民報 ユリに似た黄色い花、ぐらいには知っていましたが(実際に見たことは??) 夕方咲いて、一夜限りでしぼんでしまうことは知らなかった。。 写真素材 [フォトライブラリー] BGM:YouTube - 細坪基佳「ゆうすげ(メルヘン)」 細坪基佳・旅日記「ゆうすげと木精」より -旅の1日目(1979年7月31日)- 今日からしばらく旅に出ようという計画だ。追分行きのBUSに乗った。 追分中央で下車し、目の前の”油屋”に行ってみる。民宿でも良いのだが、一度この古い旅館に一泊してみたいと思っていた…。 まずは”分去れ”に行ってみた。落葉松の林にかこまれたあちらこちらに別荘が建っている。詩的風情などまだまだ沸かぬかわりに、頭に浮かぶ事と言えば、軽井沢と違って女の子はまったくおらん、失敗だった…とか、こんな場所でギター弾いて歌ったら最高だったろうなあー、など、たわいもない思考が次々と白いもやのかかったような頭の中で、軸回転を続けるばかりなのだ…。 ”油屋”から少し行ったところにあった1,000米の林道と書かれた道標に誘われて、のんびりと長く続いている砂利の小径をてくてくと登っていった。 浅間山の麓にあたるわけで、なんとか浅間山を見てみたいと思っていたのだが、松林があんまり高いのでついに山は見えずじまい。 ところが、その道が登山道に変わってからは、なんとなく心もうきうきし出して来た…。何と言う名前の鳥かは知らぬが、道端の木梢へと、俺の目の前をよこぎって飛び出して来たのである。啼き声ととんだ瞬間にけった木梢の葉がガサガサと騒ぐ音をさせて…。あっと驚いた時、心の中に何かが生まれそうな予感を感じたのでした。 石ころをけり 歩く山道で 野イバラが 服のそでを ひっぱるのです 誰にも見られず 道端に咲く花*の 幸せはひっそりと 木もれ陽に包まれています *この時、これが「ゆうすげ」だとは知りませんでした。寄り添うように2本咲いていました。行きと帰りの休憩所で知りました。 (1979年8月1日、AM1:12、ゆうすげの間)信濃追分・油屋にて 物語のような歌なので、長いです、8分ほどあります。。 同じメロディーを繰り返してストーリーになっている、杉田二郎の「ANAK」にも似てると思ふ。。 ←ランキングに参加しています ポチッとよろしくお願いします(^・ェ・^) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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