"美しき大川橋蔵" 私の想い出***優美*大川橋蔵の時代劇

2017/03/13(月)10:58

ふり袖太平記・・・④

大川橋蔵 映画 (トミイ・マミイ共演の映画)(36)

主命? もしや貴殿・・風がひどい夜のことでした。 次郎吉が菅谷家に再度押し入りますが鏡が見つからず、薬殺を考え抹茶に仕込みます。小浪は祖母に眠れそうもないのでお茶を点てるようにいわれます。その点てたお茶で祖母がなくなります。 藩医から小浪が祖母を殺害したという報告があり、取調べをしたいので小浪を引き渡してほしいと・・・新太郎が応対しています。江戸表からのお達しで菅谷家の領地は近々召し上げられる。沙汰あるまで藩にお預けになるというのです。 小浪をここに呼んでほしいと言われ、 新太郎「しかし・・」 その時、誰かが部屋の方に来るのを察し、新太郎がそちらの方を見ます。(この時のアップの橋蔵さまの横顔美しいでしょう。橋蔵さまの目の動きがすばらしいから横顔がより生きてきます。私この横顔好きなんです)   やって来たのは母のかねでした。新太郎に、小浪がいなくなったことを耳打ちします。「えっ」慌てて新太郎は小浪の部屋に行きます。 そこには、新太郎に宛てた手紙がありました。今捕まっては駒木飛騨の思う壺、公平なお裁きも受けられないと思うので、しばらく父が信頼していた保品の代官大村陣内のところに身を隠す。菅谷家の大切な鍵形の鏡を新太郎に預けるという手紙でした。 「この世の中で、私の一番信頼できるお方は、やっぱり新太郎様ですもの」・・小浪、と書かれていました。(この場面も、橋蔵さまの目の動きに注目!本当に目がものを言うのです)   その新太郎の様子を見ている小市郎の姿がありました。 (ここから、新太郎と小市郎の二人の場面を書きますね。小市郎の目的を明かすところですので) 男装した小浪の姿が山道にありました。土煙を上げ馬を飛ばして行く侍達が、その後から同じ方向に馬を走らせる新太郎が、そのまた後ろから小市郎が、皆、小浪とは気づかずに脇を通り過ぎていきます。 小市郎が新太郎に追いつきます。 新太郎「おぉ、幾井氏、貴公、確か江戸へかえられるとか」 小市郎「実は、江戸に帰るにつき、是非貴殿にお願いしたい義がある」 新太郎「どのようなことか存ぜぬが、何ゆえいままで」 小太郎「それが、貴殿と二人きりで、しかも人里離れたところで、お話いたしたき     ことなれば」 新太郎「なっ、なんと」 小市郎「露木氏、拙者が館山まで赴いたのは、さるお方の依頼により、貴殿が懐に     所持される鍵形の鏡」 新太郎「えっ、貴殿も鍵形の鏡を」 とうてい尋常には渡してもらえないことは覚悟の上という小市郎に、 新太郎「待て、貴殿が鍵形の鏡を狙う一味とはどうしても拙者にはげせぬ。詳しく     事情を話されい」      理由は言えない、助けられた恩と友情は忘れないが、主命とあれば、と小市郎が言います。 新太郎「主命? もしや貴殿」 武士の情け、それ以上は聞かないでくれと小市郎。 新太郎「では、どうあっても」 (橋蔵さまが、笠の紐を取るところから右側の画像のように笠を取るところまで、ずっと映しています。 橋蔵さまの所作は一つ一つ見ていて綺麗です。一瞬、笠を頭から外すとき、「笛吹若武者」で平家が船で逃げていく浜まできた時に、兜をかぶりますね。その時に一瞬見せたあの表情と同じ表情をするのです。あの一瞬の表情は素の橋蔵さまの表情ですね・・あっ、可愛い)   腕ずくでも、鍵形の鏡を江戸へ持ち帰らなければならないという小市郎に、 新太郎「だが、それだけは拙者も渡すことは出来ぬ」 小市郎「露木氏、溶射はいたしませぬぞ」 新太郎「やもおえん、お相手いたそう」 馬から降りた二人は・・・「参るぞ」「いざ」刀を抜きます。 新太郎の太刀に足を取られ、山道から下に落ちそうになった小市郎に刀を振りあげた時、男装の小浪が止めに入ります。      新太郎が何者だという顔をして見た時、小浪が笠を取ります。 新太郎「あっ、お嬢さん」 (どういう訳か?・・ここだけ「お嬢様」ではなく「お嬢さん」と私には聞こえるんですが。うぅ~ん??) 小浪 「新太郎、どのようなことがあろうと、幾井様は命の恩人、斬ってはな     りません」 新太郎「お嬢様、だがこの男もやはり、下記形の鏡を奪いに参った一味ですぞ」 小浪 「えっ、幾井様が」 「斬ってくれ」という小市郎、刀を鞘におさめる新太郎、それを優しい眼差しで見つめる小浪がいました。           宿場町に小浪の手配がまわります。 新太郎と一緒に、保品まで行きつけるのでしょうか。     続きます。  

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